不便益 - 手間をかけるシステムのデザイン

個数:1
紙書籍版価格
¥3,520
  • 電子書籍

不便益 - 手間をかけるシステムのデザイン

  • 著者名:川上浩司【編著】
  • 価格 ¥3,520(本体¥3,200)
  • 近代科学社(2018/08発売)
  • ポイント 32pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784764905504

ファイル: /

内容説明

本書は「不便益」の事例を紹介しながら,不便益とはなにか,不便益をもたらすシステムのデザイン方法とは,を探求する.テクノロジーを否定するという内容でなく、ITやAIなどの最新テクノロジーと不便を組み合わせることで新たな知財・サービスを生み出そうというものである.IT技術者や、システムデザイン関連読者の必読の書である。

目次

第1章 不便益システムデザイン
第2章 自動車の運転支援
第3章 義手のデザイン:人に関わるモノのあり方を考えるために
第4章 発想支援
第5章 コミュニケーション場のメカニズムデザイン:書評ゲーム「ビブリオバトル」のデザインを読み解く
第6章 博物館の学びを支える手がかり
第7章 〈弱いロボット〉と人とのインタラクションにおける不便益
第8章 観光と不便益
第9章 妨害による支援
第10章 「結びの科学」に向けて
第11章 生命システム論から不便益を捉えなおす:不便益の実在証明

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

けんとまん1007

32
今の社会、便利・手軽・スピードという方向に向き過ぎていると思う。それが、今だけ、自分だけに繋がっている。果たし絵、それはどうなんだろう?という問いかけ。ますます、自分の頭で考えて、行動するということから遠くなっていくばかり。一見、不便だようで、実は、人間自身の五感に訴えることで、見えなかったものが見えるようになること。それが不便益だと思う。人間が人間らしさを取り戻す方向だと思う。寄り道だからこそ、偶然、眼にして興味を持つ。これって、素晴らしいことだ。2020/09/25

よこ

3
無駄を省かない視点を持つのは面白いなあ。

GKO098

2
富士山にエスカレータを導入すると興ざめして益が少なくなる話、 境界に靴が置いてあると土足禁止だと感じるシグニファイア、 正しく演奏しても間違った音が出ることがあることで、間違えてもそのまま演奏する訓練 ドラムの音をほんの少し遅延させると、演奏者は自覚しないのにスティックの振り幅が大きくなる話 2022/07/10

takao

2
ふむ2021/08/21

にじー

2
4月22日放送のTVを見て、さらに詳しく知りたいと思って読んだ。川上浩司教授はじめ12人の先生の共著。自動運転や観光、コミュニケーション場など様々な切り口から不便益に関して書かれており、多面的に考えられる。1章あたりが簡潔にまとめられており読みやすい。 2020/04/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12366855
  • ご注意事項