内容説明
金の瞳に惑わされ、囚われた先は、華麗な宮殿のハーレムだった。
王座を狙う父が王子ザキムを誘拐したと聞き、ファラーはあわてて父のもとへ駆けつけた。だが父は耳を貸さず、ザキムは食事を拒んでいるという。このままでは父は死罪になってしまうわ!ファラーは一人、テントへ行き、彼に食べ物を与えた。するとザキムは隙をついて縄を解くが早いかファラーを馬に乗せ、王宮へと連れ去った。ザキムが彼女を閉じ込めたのは、大理石の浴槽のある豪華な部屋。ファラーは息をのんだ。「まさか……ここはハーレムなの?」■父の誤算で、傲岸不遜な王子にさらわれた無垢なヒロイン。ハーレムに囚われた彼女の純潔は、彼に奪われてしまうのでしょうか? R-3150『秘密の小さな姫君』の関連作です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
敵国同士の王子と王女のストーリーだが、複雑でどちらにも優劣を着けられず、人格設定も強いのか弱いのか判断がつけ辛い中途半端な内容だった。ヒロインは男では無いゆえに父に認められないことで密かに反発しつつ、自国のために行動する。ヒーローも昔気質で国民から搾取を続ける叔父の政策からヒロインの国を救おうと密かに活動するなど良き人たちではあるものの、過去にはヒロインの父の暗殺を企てていたりと、長編なら理解できるところも慌ただしくてロマンスに集中できなかった。読切なんだから単純な展開の方が面白いし満足感があると思う。2022/12/23