中公新書<br> 通勤電車のはなし 東京・大阪、快適通勤のために

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中公新書
通勤電車のはなし 東京・大阪、快適通勤のために

  • 著者名:佐藤信之【著】
  • 価格 ¥990(本体¥900)
  • 中央公論新社(2018/07発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784121024367

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内容説明

東京や大阪の鉄道整備は「おおむね完了」したという。東京では副都心線以来、新たな地下鉄建設はなく、大阪でもモノレール延伸計画が中止になった。しかし、本当に現在の通勤状況は満足すべきものなのか。混雑率200%に達する東西線や田園都市線をはじめとして、問題の大きな路線をピックアップし、問題点と対策を解説。さらに輸送改善の歴史をふりかえり、将来必要な新線はなにか、その費用はだれが負担すべきかを展望する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かごむし

31
東京大阪のような大都市圏の存在を可能にする重要なインフラが鉄道であることがよくわかる。かなり緩和されたとは言え電車の混雑や、電車の利便性の向上などは、運転間隔の調整などにより、今あるハードを前提とした効率化は最大限図られている。さらなる改善をしようとすれば新線の建設などが必要だが、今後の人口動態などから巨額の投資には躊躇せざるを得ない。こういう問題を、現在存在する線路や、計画があった線路などに基づいて、詳細かつ具体的、専門的に踏み込んで語るので、膨大な情報量により、鉄道問題の全体像が見えるような本である。2018/05/27

onasu

23
「通勤地獄」なんて言葉を最近は耳にしないと思っていたら、混雑率はかなり緩和されていたのですね。  それでも首都圏には混雑率が200%近い区間がいくつもある。増発は30本/h程度が限界で、それより増すと乗降時間で、後続の列車が止まってしまう。そこんとこを多額の投資をせずに、というのが知恵の出しどころだが…。  国や地方に財源を求めるなら、財源にも言及しないと、単なるお上頼みになってしまう。それと、東京と大阪にしか触れていないが、それでも多過ぎる。幾分おもしろ味はないが、いくつか鉄ネタが拾えたのは、よかった。2017/08/12

たかしくん。

21
サクッと読了。通勤電車好きの私には、意外に面白かったです。大正15年当時の山手線中央線の配線図、これは初めて見ました。そう言えば、2年前に発表された羽田アクセス線は、新宿へのバスの便が良くなったようで、実現が難しくなってきましたね。目下は、相鉄とJR線の直通を期待して待ってます!2018/08/12

ふろんた2.0

17
実感はないのだが、混雑率は以前に比べてだいぶ改善しているらしい。せめて車内で本が読める程度のスペースが欲しいです。2019/05/08

kenitirokikuti

13
最近話題のトピックである、電車内痴漢について何か得られないかしら?とページめくると、p.194 に小見出し「女性専用車の導入」があった。なになに、〈「線路内人立入り」というアナウンスは痴漢発生の隠語であると噂されている。〉専用車であるけれども、占領期には連合国専用車が設けられていたそうな▲女性専用車は警視庁が平成16年に導入要請を行ったものの、沿線への人口誘致のため通勤サービスとして行われた。なるほどな、それで西部や東武なんかの沿線民(団地も含むかな?)が利害を持つわけだ。なっとく。2018/03/04

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