レッドカード 汚職のワールドカップ

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レッドカード 汚職のワールドカップ

  • ISBN:9784152097804

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内容説明

不正はまだ続いている!――オリンピックを超える世界的なスポーツイベント、サッカーW杯。だが、その開催権獲得の裏で動いているのは巨額の不正な金と陰謀だ。本書は、ロシアがW杯の開催権を得るために使った不正な取引の数々――賄賂、エルミタージュ美術館の絵画提供、審判の代理買収――からFIFAの汚れた理事たちの姿までを次々と明かしていく。映画化決定の迫真のノンフィクション

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

121
決勝トーナメントでいつも観戦する姿が見られたインファンティーノ会長。ロシア戦でメドベージェフ夫妻の横にいた彼は何を思っていたか。 FIFAへのレッドカードを出したのはアメリカ。その巨大汚職連盟を追い詰めたのは、かつてアル・カポネの不正を暴いたIRS~米国内歳入庁犯罪操作部とFBIと連邦検察官。欺瞞の笑みを浮かべるFIFAの肥大がFBIのガエタを尚更奮い立たせた。今回のW杯への英要人の参加の少なさは、ロシアが選出される過程での不正も一因か。ロシアとカタールでの開催を可能にしたFIFAの構造こそが真の問題。 2018/07/26

ヘラジカ

30
汚い、汚すぎる。これがFIFAか、これがフットボールか。汚職なんて言葉が生温いくらい腐りきったサッカーの世界に、呻き声ひとつでは足りない。作中で協会を犯罪組織に例える言葉が何度も登場したが、実態としては大して変わらないのではないか。私腹を肥すトップの人間は間違いなくファンやプレイヤー、ひいてはサッカーという存在自体の可能性から搾取しているのだ。先日のW杯を熱心に鑑賞した人たちこそ読まないといけない本だと思う。不正を明かしたジャーナリスト・捜査官の大半が、スポーツを愛する人間だったことを忘れてはならない。2018/07/15

garth

12
FBIによるFIFA摘発を扱ったノンフィクションなのだが、爽快感はなく、ひどく陰鬱になる。結局ロシアとカタールの買収にはメスが入らず、FIFAの体質は何ひとつ変わっていない。ここではCONCACAFが槍玉にあがるのだが、じゃあAFCはどうなのか? 電通をかかえる日本だって他人事じゃないはずだよな…2018/08/19

ふぁきべ

7
旅先で読んでいた本を終えてしまったために、急遽購入したもの。ノンフィクションでスポーツの話なので一気呵成に読めるかと思ったが、意外に堅かったのと登場人物の多さ、あとは話の構成的と法律などの少し事務的な話が多かったこともあり、少し読みにくさはあった。それはともかくとして、サッカー界に蔓延る汚職について再確認することになった。いかに腐敗しているかは想像がついても、具体的にどう腐敗しているかを知っていることとは違うので、そのためのいい機会になった。2019/07/20

こも 零細企業営業

4
開催地誘致に賄賂を送るワールドカップの汚職事件。ヨーロッパ、南米に渡って長年の年月をかけて腐って行ったFIFA。 それをアメリカ人が執念で暴く。2019/01/21

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