幸福のための努力論 エッセンシャル版

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幸福のための努力論 エッセンシャル版

  • ISBN:9784799323199

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内容説明

幸田露伴といえば、『五重塔』や『風流仏』などの小説で有名な明治大正時代を代表する文豪として知られています。しかし、露伴の天分は単に小説家としての能力だけにとどまるものではありませんでした。露伴はそうした小説家としての能力だけではなく、諸事百般に通じた「百年に一人の頭脳」(小泉信三)の持ち主であり、特に漢文や仏教に関する造詣の深さには、専門家をはるかに凌ぐものがありました。そうした露伴の教養の深さや人間観、さらには、一人の人間としての露伴の人生に対する心のもち方や姿勢が最もよく表れているのが、本書でご紹介する「露伴の人生論の双璧」といわれている『努力論』と『修省論』なのです。

 『努力論』については、私自身これまでにも拙著『人間力を高める読書案内』(ディスカヴァー携書)や『自己啓発の名著30』(ちくま新書)でも取り上げるなど、私の最も愛読する人生の指針となっている本です。
『努力論』に収められている各編は、もともと、明治の末に『成功雑誌』など当時の青年によく読まれた雑誌に掲載されたものです。内容的には、青年や若者を中心とした人生に悩む人たちに向けて、どのような心のもち方をすれば人生を肯定的、前向きに生きていけるかということを、豊富な具体例と絶妙な比喩を用いて説いたものになっています。
中でも、「直接の努力」と「間接の努力」、「惜福、分福、植福」の「幸福三説」、「正、大、精、深」の「修学の四標的」といった露伴の所説については、充実したよりよき人生を生きていくための指針として特に有名です。
 本書でご紹介するもう一つの書である『修省論』は、『努力論』の出版から数年遅れた大正三年に出版されたもので、両書の出版時期に大きな隔たりはありません。また、内容的にも、日々の絶え間ない向上心と小さな努力の積み重ねが大きな成功を生むという、露伴の人生に対する根本的な考え方は両書に流れる通奏低音として共通しています。

本書では、そうした露伴の難解な文章を平易な現代文に書き直した上で、原著に見られる繰り返しや冗長な部分を大胆に削除して、『努力論』と『修省論』の最も重要なエッセンスを抜き出し、現代の読者にも読みやすいように編集しました。

 これまで、私は自分の生き方に迷ったときや、仕事上の人間関係などで悩んだときなどには、いつも『努力論』と『修省論』を読み返してきました。そして、そのつどこの両書は私に新たに前向きな気持ちで生きていく勇気を与えてくれました。読者の皆様にとっても、本書がこれからの人生を力強く生きていく上での一助となることを心から願っています。

※本書は2013年11月に小社より刊行された『超訳 努力論』から173の言葉を厳選し、文庫エッセンシャル版として再編集したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Kentaro

25
努力することは素晴らしいことである。しかし、自分が努力していると思っているうちは、まだまだダメだ。そこにはまだ自分の中にやりたくない気持ちが残っていて、それでも無理にやっているという不自然さがある。 自分は運が悪いなどと泣きごとを言って、他人の同情を買おうとするようなやつは、つまらない人間である。意思が強い人間なら自分の未来は自分で切り開いていくものだ。運命など口にすべきではない。2023/12/29

大先生

12
やっぱり努力ですよね。しかも、努力を努力と思わないレベルになるのが一番いいと。私の読書はそのレベルです。周囲には努力して読書しているように映るらしいですが、通勤電車や暇な時間に読書しているだけなので努力している自覚はないですね。毎晩飲んで楽しんでますし(笑)惜福、分福、植福は他の本でも読んだ記憶があります。福は使い切ってはいけない。それは分かる気がします。福も複利で増える感覚とでもいえばいいでしょうか。2025/12/19

希明

3
当たり前すぎて忘れてしまいそうな事を教えてくれる。 原文の努力論はやや読みにくいのでこの本でざっと内容を頭に入れておくとより理解が深まりそう2018/09/30

文麿

2
Kindle Unlimited。先日読んだ『人間力を高める読者案内』から。その作者がまとめた本。これは毎朝音読してもいいくらい。幸田露伴は小説以外の文才にも恵まれていたようだ。降って湧いた幸福は全て使わず惜しめ。他に分け与えよ。そして育てよ。等の人生訓が盛りだくさん。現在でも使えそうな名言たちは、時代が変わろうが人間の本質はたいして変わっていないのだ、と再確認させてくれた。2025/01/09

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