直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

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直島誕生 過疎化する島で目撃した「現代アートの挑戦」全記録

  • 著者名:秋元雄史【著】
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  • ディスカヴァー・トゥエンティワン(2018/07発売)
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  • ISBN:9784799323212

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内容説明

「僕は地面に杭を打ち込むように、吹けば飛ぶ芸術から
どうやっても動かない聖地をつくろうとした。」
“現代アートの聖地”はなぜ、どのようにして生まれたのか?
仕掛け人が明かす圧巻のドキュメンタリー

「一生に一度は訪れたい場所」として、国内のみならず
世界中から観光客がこぞって押し寄せる、瀬戸内海に浮かぶ島・直島。
そこは、人口3000人ほどの小さな島ながら、草間彌生や宮島達男、安藤忠雄ら
錚々たるアーティストたちの作品がひしめきあう「現代アートの聖地」となっている。

世界に類を見ないこの場所は、
いったいなぜ、どのようにして生まれたのか?

今まで、その知名度とは裏腹にほとんど語られてこなかった誕生の経緯を、
1991年から15年間、ベネッセで直島プロジェクトを担当し、
「家プロジェクト」や地中美術館などの画期的な作品群・美術館を生み出した
仕掛け人が、2006年に島を離れて以降初めて、自らの経験をもとに語り尽くす。

そこには、暗闇のなかでも諦めずがむしゃらに挑戦し続けるひとりの人間の姿があり、
その苦闘の末に生み出されるのは、あらゆる理不尽を飲み込み
時代を超えて受け継がれる奇跡のようなアートの数々である。

「それはまるで、一流のアスリートがオリンピックという晴れの舞台で世界記録を出すような瞬間である。単なる一流選手の個人の記録を超え、なにか時代を画する、時代を次のフェーズに動かしていくような奇跡のような記録を残す。そういう作品を、アーティストが直島で制作することを望んだ。そうでもしなければ、あの小さな島に誰かが注目してくれることなどないと思ったのだ。」(本文より)

◯目次
PROLOGUE はじまりの直島
第1章 「直島」まで
第2章 絶望と挑戦の日々
第3章 暗闇のなかを突っ走れ
第4章 現代アートは島を救えるか
第5章 そして「聖地」が誕生した
EPILOGUE まだ見ぬものを求めて
安藤忠雄氏による特別寄稿
直島に関する参考資料

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

40
現代アートの中心地「直島」、ほんの25年前まで銅の精錬所の島だった。直島プロジェクトにはじめからかかわった著者が、1991年から2006年までの軌跡を振り返る。モネ「睡蓮」とジェームズ・タレル、ウオルター・デ・マリアの作品がともに安藤忠雄建築の地中美術館に所蔵される経緯が刺激的。宇宙的な視点で「世界はどのようなところか」という問いを投げかける場。芸術とは生活の一部であるが、同時に哲学でもある。ベネッセ(よく生きる)ハウスに今年初夏に宿泊予約をした。「経験の美術」を知るために地中美術館を訪れるのだ!2019/03/08

molysk

38
瀬戸内海の過疎化する島だった、直島。いまは、錚々たる芸術作品を求めて、世界中から人が訪れる。どうやって現代アートの聖地が誕生したのか?仕掛人が語る記録は、試行錯誤と苦闘に満ちたものだった。遠隔地ゆえの集客の困難さ。営利企業におけるアートの位置づけ。筆者はアーティストらとの関わりを経て、直島の風土や風景、歴史との関係からつくられるアートへと方向を定めていく。そして、作品はキュレーターではなくアーティストの主導で創り上げる。この思想の結実が、「家プロジェクト」「地中美術館」といった珠玉のアートの数々である。2020/04/12

くらむ

7
最近、直島に行ったばかりで読んでみたら最高に面白かった。直島滞在中は、どうやったらここまで島を変貌させたのか不思議で仕方なかったが、これを読んで納得。やはり、尋常ならざる苦労と情熱があったのだ。福武社長への愛憎が滲む文章で、サラリーマンの悲哀もまたよし。地中美術館の設計は、安藤忠雄を外すつもりだったとか赤裸々に書いてあって興味深い。ここに書けないようなこともたくさんあったのだろうと推察する。2018/07/18

みみりん

6
直島に行く前に読みたかったが間に合わなかった。瀬戸内海の小島がどのようにしてモダンアートの中心的な場所になっていったのか、その事業計画の中心になっていた人物が一企業のサラリーマンとしての苦労と芸術家としての信念の中で必死に悩みながら進んでいく内容に引き込まれた。展示作品ができるまでの経緯や作者についても解説されている。前に読んだ山下裕二さんの著者に作品は解説を読む前に見て自分がどう感じるかが大切だとあったが、それからすると訪れてから読むという順序で良かったのかもしらない。2022/05/29

5
原田マハさんの楽園のカンヴァス〜ジヴェルニーの食卓を経由し、山田五郎氏のYoutubeチャンネル乗り換え、一旦この本に辿り着きました。ついに現代アートに手をつける。実は直島は多くの人よりも少し身近な存在で、6年前くらいから存在は気になっていたが、誰が運営しているのかを知ったのはつい最近。この本では、秋元氏がどのようにして福武氏を説得し、ときには折れ、直島を現代アートの島にして行ったか。その過程が具に書かれている。(コメント欄へつづく^ ^)2021/08/21

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