内容説明
ショッピングサイト《ほしがり堂》を経営する深町ユリオは、古い家電や顔ハメ看板など、ガラクタにしか見えないモノをほしがるマニアックなコレクター。しかしそれらに価値を見出して、お宝として売り捌く彼は、事件を解決する名探偵でもあった! カウボーイグッズを身につけた男が落馬めいた死を遂げた事件、判じ絵ネタをする芸人宅で発見された、被害者の傍にあった道具に隠されたメッセージ、食品サンプルコレクターの告別式で食品サンプルがばらまかれた謎など、全5編を収録。謎解きもお宝にまつわる雑学も楽しい、ポップな連作ミステリ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mae.dat
254
シリーズ第2弾(だったのか(´๑•_•๑))。5話連作短篇。度も過ぎればギャグになる。探偵役ユリオ君はマニアックなコレクター。それが昂じてオンラインの古物商を営む程に。それで遍く“モノ”への知識という名の蘊蓄を傾け、事件の真相を見抜くのですね。ユリオ君はきちんとファイリング等分別をしているので大丈夫? 溜め込み症≒ゴミ屋敷では無い。近所迷惑や生活に支障は来してないと。ドロマエオサウルスの話をしている所に「土建屋さんが……」って話が進んでね。古生物サイエンスライターの土屋健さんっているのですが、似てる‼︎2025/01/26
ダイ@2019.11.2~一時休止
98
ほしがり探偵ユリオその2。いろんな雑学が楽しく、神の手が一番良かった。自分は捨てたがりではないのでどっちかというとほしがり?2018/07/31
takaC
79
この一文が正しい日本語なのかどうかしばらく考えてしまった。→ユリオは思い出したようにほしがってはじめたけれど、当然聞いてくれるはずもなく、三人は追い出されてしまった。(p152)2018/10/11
佐島楓
57
食品サンプルの言葉につられて読んだが、直接関係する短編は一本だけだった……。軽く読めてよかったです。2018/07/17
ami*15
55
ユリオの“ほしがり”から始まる謎と作中に出てくる古今東西のお宝に関する小ネタを続編でも存分に味わえました。判じ絵については個人的にはもっと楽しんでみたいと思ったし、私もユリオほどではないが物を色々と溜め込んでしまう性格なので、ミニマリストの考えは自分からは程遠いものだと思いました。今回のあとがきでは「神の手、再び」の回の裏話が書かれていて、考古学からアーケードゲームまでひとつの話に盛り込まれたネタはユリオにとっての「欲しい物」であり、青柳さんにとっての「興味」でもあったことが感じられた内容でした。2018/12/15