ティーンズ文学館<br> あした飛ぶ

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ティーンズ文学館
あした飛ぶ

  • 著者名:束田澄江/しんやゆう子
  • 価格 ¥1,425(本体¥1,296)
  • 学研(2018/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784052046957

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内容説明

小学6年生の星乃は、お母さんと姫島へ引っ越してきたばかり。クラスになじめずにいる星乃だったが、ある日、はねに星マークが描かれているアサギマダラという蝶をつかまえて……。第25回小川未明文学賞大賞受賞作品。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

75
児童書。YA。アサギマダラが繋ぐ物語▽父を事故で亡くし母の故郷である大分の姫島に引っ越してきた星乃(ほしの)は心を開けないでいた。島に飛来するアサギマダラの捕獲授業で、星乃はマーキングされた蝶を捕まえた。蝶の羽に書かれた星のマークが気になった星乃は、勇気を出して先生に質問をする。祖母の助けを借りて、蝶にマーキングしたリュウセイが自分と同じ6年生だと知り、星乃は手紙を書いた▽「あしたへ向かって飛ぶ」海を渡る蝶に励まされ、前を向く少年と少女の姿が眩しい。良本。2017年刊2024/06/04

chiaki

33
日本列島、沖縄や台湾にまで旅をする小さな蝶アサギマダラ。その飛行距離は生涯に数百キロ、数千キロ以上にまで及ぶ。父の事故死をきっかけに心を閉ざす星乃と、同じく心に傷を負うリュウセイは、互いに遠く離れた土地に住みながらもアサギマダラの生態調査のためのマーキングを機に交流を始める。文通を通して二人の心が成長していく様子がとても爽やか。そして登場人物すべてが魅力的。『相手の心の扉を開けるには、自分自身の心の扉も開けておかなくちゃいけない』や『生きるとはあしたへ向かうこと』など、印象に残る言葉も多い。2019/04/13

マツユキ

15
父を亡くし、母と2人姫島に引っ越してきた星乃は、学校の授業でアサギマダラを捕獲する。その羽根には既に星のマーキングがされていて…。旅をする蝶をマーキング調査するって、初めて知りました。ロマンがある。傷ついた母を支えながら、自分自身も苦しむ星乃が、蝶をきっかけに人と関わり、前へ進んでいく姿に感動しました。読んでよかったです。2025/03/15

ケ・セラ・セラ

10
何百キロ、時には千キロ以上も旅をする蝶アサギマダラ。その長距離移動の様子が、マーキング調査によって明らかになってきているという。そんな蝶を介して、父を失った少女と遠く離れた土地に住む少年の交流が始まる。「心の扉を開けよう。あしたへ向かって前へ進もう。」二人のやりとりが微笑ましく、そんな二人を見守るおばあちゃんも素敵。真っ直ぐなメッセージから力をもらうこともあります。2018/12/25

頼ちゃん

9
読書感想画コンクール課題図書。星乃もお母さんも、リュウセイもつらい思いをしたけど、どうかこのあと幸せになれますように。星乃のお母さんを思う気持ちが良かった。2018/10/11

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