内容説明
聞き手が思わず納得してしまう、説得力のある議論とはどのようなものか。ある主張の当否を見極めるためにはどんな点に着目すればよいのか。その手掛かりは古代ギリシアの思想家たちの「言論の技術」にある。本書では、アリストテレスを中心とした古代ギリシアのレトリック(レートリケー)理論、問答弁証術さらには論理学などを幅広く紹介。議論を組み立てる際の骨格となる、論証の基本的な型を整理していく。「どんな事柄に関してでも、可能な説得手段を見つける能力」(アリストテレス『弁論術』)としてのレトリックを磨く画期的入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masabi
16
【概要】古代ギリシアのレトリック体系を解説する。【感想】文章を彩るためではなく説得するためのレトリックを題材にする。論理的なだけでは駄目で、人柄や感情までを動員して相手に行動してもらう。相手からの信頼度など総合的な人間力がレトリックの根幹にある。 2019/03/21
ちゅん
5
レトリックの知識体系をここまで体系的にまとめた本は無いのではないかと思います。しかも一冊の文庫本に集約です。レトリックは佐藤信夫著「レトリック感覚」にあるように、直喩、隠喩、換喩、…、緩叙法のように文を飾るものかという認識でしたが違いました。レトリックと呼ばれるものの、一部に過ぎないのです。2018/05/27
俺、バカだからよくわかんねぇけどよ
1
講談社現代新書版。前半読了。ほぼアリストテレス『弁論術』解説。2024/09/07
koy_ou
1
アリストテレスの弁論術に関する内容が主。 レトリックおける修辞ではく、論証の側面を重視してる本。論理学の歴史にも軽く触れられてる。2021/08/31
ひじき
0
レトリックって今ではほぼ修辞学だけど、本来は論理学的なものに修辞学と論の組み立てが含まれていたらしい。現代の論理学とは雰囲気が違っていて、常識みたいなものがベースにあるけど、こんな時期に論理の型ができてるのかと思うとすごい。2018/04/28
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