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内容説明
光源氏と女人たちが織り成す恋の絵巻、『源氏物語』。この名作の魅力は千年を経ても色褪せず、大学の講義やカルチャーセンターの講座は、いつも満員だという。本書は、多くの人々を魅了する、その華麗で雅な世界を「服装」という視点で味わう異色作である。性格、身分から美的感覚、深層心理まで、個性豊かな登場人物たちの素顔と魅力が、身にまとった衣装から明らかになる。紫の上が六条院の衣配りで明石の上に嫉妬したのはなぜか? 空蝉の「小袿」に隠された秘密とは? 女三の宮の運命を変えた「桜の細長」が意味するもの。夕顔が人違いした理由とは……など、衣装の謎解きをしながら、王朝人の美意識とエロティシズムに迫る! また、十二単といわれる女装束や、直衣・束帯など男君の装束の構成をイラストとともに詳しく解説するなど、興味深い話題を満載。当時の装束のイメージを再現した艶やかなカラー口絵つき。『服装から見た源氏物語』を改題。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
阿呆った(旧・ことうら)
20
✿源氏物語には母がいない者が多い。光源氏、紫の上、玉鬘、女三の宮など。紫式部も、幼い頃に母を亡くしている。彼らは『母がいない負い目を何かしらで受けている』✿光源氏は、実母への思いが義母への恋となり、近親相姦を起こす ✿紫の上は光源氏に養育され、正式な手続きなく彼と結婚する。女三の宮が光源氏の正妻になると、それが紫の上の後悔となる ✿玉鬘は、母の死により乳母に連れられ九州で育つが、ずっと苦労の連続 ✿女三の宮は、帝の娘なので光源氏の正妻となるが教養に欠け、源氏に好かれない ✿源氏物語ファンには興味深い一冊2016/09/13
双海(ふたみ)
8
光源氏と女人たちが織り成す恋の絵巻『源氏物語』。本書は、多くの人々を魅了する、その華麗で雅な世界を「服装」という視点で味わう異色作である。性格、身分から美的感覚、深層心理まで、個性豊かな登場人物たちの素顔と魅力が、身にまとった衣装から明らかになる。紫の上が六条院の衣配りで明石の上に嫉妬したのはなぜか? 空蝉の「小袿」に隠された秘密とは? 女三の宮の運命を変えた「桜の細長」が意味するもの。夕顔が人違いした理由とは……など、衣装の謎解きをしながら、王朝人の美意識に迫る。2023/05/27
びっぐすとん
2
図書館本。当時は色だけでなく、織にも身分的制約があって、おしゃれを楽しむのも大変だな。冬は防寒の意味もかねて重ね着はいいだろうけど、夏は暑そうだなー。沢山の衣装はあのがらんどうとした寝殿造のどこに保管してたんだろう?縫い目は粗かったみたいだから私でも縫えるかな?でも一揃え作るのも大変。何枚縫ったらいいんだ?女の人なんて出かけないし、見せびらかす人も限られちゃうし、おしゃれの甲斐がなさそう・・。衣装の写真がほとんど無いからイメージしにくい、写真の多い「六条院の生活」を読んだ後で良かった。特に細長。2016/10/06
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