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内容説明
水の中のふしぎな世界と交流できる少女・ 杢子。彼女の成長過程を透明感あふれるタッチで描く須藤ワールド!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
22
不思議な、透明感のある水の世界と、あたたかく騒がしい日常空間。どちらもいとおしく、疲れた時に水を見ていると落ち着くように、この本を読むとなんだか落ち着きます。子供のころから大好きな一冊です。2020/07/28
Bo-he-mian
15
メエルシュトレエムに呑まれたかの如く、須藤真澄に目下どハマり中。自選短編集を読んで、ジブンにド直球タイプのお話を描く人だと確信したが、本作も全くブレなし。魚が好きな少女が水族館に通うお話・・・いやいやそんなどこにでもあるモンじゃないですよ。水界に「生まれる前の魂が集う」異界を幻視し、その魂=魚と会話を交わす少女の物語。これまた、一片の不穏も怖さも感じさせずに、どこまでもメルヘンチックでほのぼのと、しかしまぎれもなく幻想文学に属する物語を紡ぐ手腕は唯一無二。2022/08/13
たまきら
6
久々に。やっぱすきだなあ!2015/08/21
シュエパイ
6
生まれてくる前の、海が見える少女と、アクアリウムの巡る命の物語。水族館のバックヤードのシーンが一番好き。君の好きなお魚は、他の魚を食って生きている。その一言にはじまる指導の日々に、初めて少女がこちら側の生き物になれたような気がして安堵するのですよ。あっちへ、こっちへ、またあっちへ・・・海の向こうに想いを馳せるのです2012/09/23
ビスケ
6
やっと読めて嬉しい! 海、魚、老人、子供、生と死。初期の作品だけど、須藤真澄の作風は昔から確立されている。この独特のリリカルさと透明感を、変わらずにゆるぎなく保ち続けていられることがすごいと思う。2011/09/23