内容説明
いまの日本政治の危機の本質は保守本流の不在にある。政界有数の論客が、自民党結党の源流まで遡り、戦後政治を解明した画期的論考!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
サトシ@朝練ファイト
29
石橋湛山、吉田茂、岸信介から現在まで一気に読ませます。今の政治のなぜを少し解いてくれた気がしました。2018/08/19
hk
24
自民党といえば保守ならびに改憲という固定観念がある。だが実際には自民党も改憲派と護憲派の寄合い所帯だ。本書では前者を「自民党本流」後者を「保守本流」に峻別し、55年体制の申し子・自民党を解析していく。「自由民主党」は、吉田茂率いる「自由党」と岸信介の影響力が強い「民主党」が合併して生まれた。だが自由党と民主党では歴史認識に大きな隔たりがある。自由党は大日本帝国の戦争に大義はないとし、民主党は大義があるという前提を有す。つまり自由民主党はその出自からして一枚岩ではない。反共という一点での大同団結政党だった…2019/06/24
matsu04
20
「自民党本流」とは岸信介に発する流れ(同党の党是とされる憲法観や歴史観は岸思想そのもの)であり、かたや「保守本流」の源流は石橋湛山である。すなわち「戦争中に日本は誤った道を歩んだ」と断じる湛山と岸とでは歴史認識が決定的に異なるのであって、この二つを源流とする今の自民党には「大きな無理がある」と田中秀征は強調する…、なるほどなるほど。2018/08/14
スプリント
13
石橋湛山に着目して保守本流を説明しています。 ご自身も政治家として活躍された田中秀征氏だけあって内情が詳しく書かれています。2018/08/30
はる
7
ナショナリズムをどういうふうにしてプラスの方向にむけるかということが問題ですね。これは結局、人間自身の問題です。つまり体制とか組織とかいうけれど、つきつめていえば人間の問題だ。人間が人間自身と取り組む、これが一番重要なことではないですか。いわゆるリベラルは自国の過剰なナショナリズムにはきわめて有効な対抗力となり得る。しかし、他国のナショナリズムが自国を侵害する場合には対抗する術とはならない。リベラルな主張に真剣に耳を傾ける保守の出現が切望されている。2019/03/05
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