新潮文庫nex<br> おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)

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紙書籍版価格 ¥605
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新潮文庫nex
おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)

  • 著者名:堀川アサコ【著】
  • 価格 ¥605(本体¥550)
  • 新潮社(2018/07発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101801292

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内容説明

北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。所在を明かせぬこのホテルには、たった一つだけ約束事があった。それは、過去ないし未来から来た“時間旅行者”しか宿泊させないこと。ホテルの新米従業員になってしまった一般人・桜井千鶴は、過去から未来からやってくるお客様を必死でおもてなしするのだが。ほっこりでどたばたな時空ホテルには、今日も何かが起こる!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ばう

72
★★★とある地方都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』には普通の人が泊まることは出来ません。そこは時間旅行者のためのホテル。ひょんなことからそこで働くことになった千鶴が出会った人達とは…。ストーリーはとにかく荒唐無稽で、ラストはちょっと肝が冷えるけれど物語全体を覆っているのはどこかのんびりとした雰囲気、という堀川さんらしい小説です。とにかく現実味の無い話ですが肩の凝らない読書がしたい、ありえない話も素直に受け入れる、という懐の深い方はどうぞ♪個人的には春日局のキャラクターが好きでした。2021/04/14

dr2006

69
2200年にタイムマシンが発明された。はなぞのホテルは未来や過去から来た時間旅行者が泊まる施設だ。そんな所とはつゆ知らず、成り行きでホテルの客室係として採用された一般人の桜井千鶴が、この特殊なホテルを訪れる客人達の事件に巻き込まれていく。千鶴が有名な歴史上の人物に直接教えられた言葉「争いが起きた時片方の言い分だけを聞くな。双方の言い分を聞け。無理なら理解しようとせよ」時空と想像を超えた世界に引き込まれながらも、この言葉を胸に抱き事件に介入していく千鶴が格好良かった。心温まる読書になった。続編も読みたい。2021/08/08

yamatoshiuruhashi

50
SF小説は好きです。中でも時間旅行ものは好みの主題でタイムパラドックスをどれだけ説明したかも大きな楽しみの一つです。が、本書はタイムパラドックスをハナから説明する気がないような新ジャンルの小説のようです。これだけパラドックスはどうでもいいや、むしろその迷路の中で遊んでよ、と言う感じになってしまうとそれも別次元で面白いです。妙に科学や因果関係を考えるのではなく、不思議なものは不思議なものとして放置するのも、小説の楽しみかもしれですね。軽く読める小説に軽い感想でした。2021/08/30

よっち

50
北日本のとある場所でひっそりと営業する「時間旅行者」しか宿泊させない時空ホテル『はなぞのホテル』。面接に来るはずだった友人の代わりになぜか働くことになったチヅが、お騒がせな時間旅行者たちに振り回されてゆく物語。ひ孫のために覚悟を決めた老婆や春日局、父親との関係に頑なな男と作家の覚悟、明の皇帝・朱元璋と仙人の因縁など、ホテルを訪れる時間旅行者たちの騒動に加えて従業員たちのエピソードも絡めた展開で、そのどこかのんびりとしたドタバタ劇は著者さんらしいですね。お見合い相手のその後があるならまた読んでみたいです。 2018/07/16

はる

41
タイムトラベル物が好きでてに取った一冊。主人公のチズが実際にタイムトラベルをするのではなく、ホテルにトラベラーがやってくるシステムがなかなか新しくて面白かったです。まさかの春日局の趣味が渋めからネトゲーまで幅広く懐も深いのに豪華で好きです。続きがでるのならもう一度、春日局に会いたい。2018/10/13

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