内容説明
感動の実話!? 廃部寸前のおちこぼれ野球部員が一念発起、エリート大学とカレー対決!
乾作品の新境地は、読めば腹ペコな青春小説!不祥事で廃部寸前の小樽経営大学(通称・樽大)に残ったのは、
主将・森一郎…甲子園の北海道予選で伝説のエラー。ネット上でも笑い者。
ファースト・恵山光…小太りで童顔。貧乏育ちでいい奴。
コーチ兼マネージャー・白石苗穂…一番野球がうまいアイドル。
入部希望者・砂原健介…36歳で新入生。熱血なだけの空回り男。
というポンコツな面々。
廃部を免れるために教授が持ち込んできたのは
エリートの北海道総合大学(道大)とのカレー対決!?ヤル気も希望もゼロのメンバーに、エリート大学生達が火をつける?
3回の対決を経て、樽大のダメダメ部員たちはどのように成長していくのか――。
笑って泣ける、カレーなる青春小説です。
夏といえばカレーの季節! おまけに今年は甲子園100周年。
夏休みの読書に最適の、ピリッとスパイスの利いた青春カレー小説!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
papako
74
カレー食べたくなるか?心配しながら読んだけど、大丈夫だった。北海道の大学を舞台にしたカレー対決。学生達の迷いや恋や反発心、友情などを炒めて煮込んでカレーに仕込む。カレーウンチクもあり、楽しめた。けど、そこそこだったなぁ。ちょっと残念。先週末、カレーを食べた次の日に、サラメシでスタレビのライブで食べられるカレーが紹介されてて2日連続カレーだった。この本はそこまでの威力はなかった。2019/04/16
佐島楓
61
青春の1ページとして、実際にありそうな感じがよかった。そうか、カレーにはバターを入れると美味しくなるのか……、カロリーが気になる……。2018/07/15
ぶんこ
48
不祥事を起こした樽大野球部が、部存続をかけて道大カレー部とのカレー対決に挑む?対戦するきっかけがイマイチだったので最初の頃は入り込めませんでした。樽大野球部員たちの野球愛も感じられないし、なんだかなぁ。と思いつつも、カレー好きなので読み進めることができました。カレーにバターを加えると美味しくなるには驚きです。しかしカレーそのもののカロリーが凄いのに、バターとなると恐ろしい。一人30代がいますが、学生時代に部活仲間と一生懸命になった時間は貴重。乾さん、食べるのが好きではないとは。そういう人がいるとは!2021/01/06
ユメ
42
樽大野球部の「美味しいカレーとは何か」を追求する日々。他の部員が起こした不祥事によって廃部寸前に追いこまれている彼らの、現状への苛立ち、それぞれが家庭の事情や学歴によって抱えている鬱屈が、カレー作りへの情熱に昇華されていくのが清々しい。停滞していた野球部の起爆剤となる36歳の新入部員・砂原の存在もいい。暑苦しいと評されるほどカレー対決に情熱を燃やす彼の背景に、胸を突かれた。カレー対決をめぐるドタバタ騒動やスパイスから作るカレーの美味しさだけでなく、人間ドラマにも踏みこんだ味わい深い作品だった。2018/08/24
信兵衛
38
大学対抗戦という大学もの青春ストーリィ。 如何にカレーとはいえ、部員たちが協力し合って挑戦するという展開は、青春ストーリィに他なりません。2018/10/14