小学館文庫<br> 極夜の警官~NIGHTBLIND~

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小学館文庫
極夜の警官~NIGHTBLIND~

  • ISBN:9784094064230

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内容説明

極北の警官「アリ=ソウル」シリーズ第2弾。

アイスランド最北の小さな町・シグルフィヨルズル。1年のうち2か月は太陽が山に隠され、日が昇ることがない。
その季節が間近となったある日、郊外の空き家で警察署長が銃撃され、瀕死の重傷を負った。
アリ=ソウルはその日、当直の予定だったが、インフルエンザで休んでいた。撃たれた署長にいくばくかの負い目を感じながら、アリ=ソウルは捜査を始める。
やがて、事件にドラッグと政治家が絡んでいる可能性が見えてきた。市長や副市長への聞き込みを進めるが、そのことがマスコミに漏れ、さらなる悲劇を招く。
一方、事件現場となった空き家には、50年以上前から忌わしい歴史があったことが明らかになるのだが。

極夜の町に連綿と続く負の連鎖――アリ=ソウルは事件を解決できるのか。
世界14カ国で翻訳、英国ではドラマ化が進むベストセラー「警官アリ=ソウル」シリーズ第2弾、満を持しての登場!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

77
アイスランドのアリ=ソウルシリーズの日本での第2弾。前作の「雪盲」同様に楽しむことができた。ある日、郊外の空き家で警察署長が銃撃され、瀕死の重傷を負った。アリ=ソウルは捜査を始めるが事件の背景に、ドラッグと政治家が絡んでいる可能性が見えてくる。この本、300ページ程で左程長くないので、途中で終盤の予想がつき、大きな展開もなく、比較的地味な物語だが、コンパクトに仕上がっていてシリーズとして気軽に読めて良い。邦訳は出版順が飛んでいるようなので、この先続けて出して穴を埋めてもらいたい。2018/09/09

ナミのママ

74
〈アリ=ソウルシリーズ〉5作目。3・4作は日本語未訳のためアリが結婚して子どもがいたり警察署長が代っていたりでとまどいながら読み始めた。その署長が何者かに襲われたところから始まる事件。前署長のトーマスを引っ張り出し捜査が始まる。狭い街の濃縮された人間関係、うわー現実なら嫌だな。でもわがままで欠点があり、美しすぎない登場人物たちは好きだ。作中の日記が誰のものか、すごく気になったのだが事件と結びついて納得。今年は未読の北欧ミステリーを読んでいきたい。2024/02/01

キムチ27

60
[雪盲」から4年、シグルフィヨルズルで28歳を迎えるアリ。欠陥の多い人間(最も欠陥が無い人も無い)と偽の形で与えられる情報、謎の語り手のモノローグがぽつぽつ挟まれてくる。「アイスランドには暴力が無い」!‥いや、閉じたドアの向こうにある秘密の昏さが事件へと結びついて行く。ラスト近くになり、一挙に堤防が決壊し、事実が、解明へ。初盤、ちらっと聞こえる精神科病棟のナースの証言も思わぬ伏線に。とは言うものの、アリ自身の「落ち着かなさ」は家庭崩壊のカオスにも連なって行った。グレーの風船が、またふわふわと空に上がって。2019/06/06

あさうみ

47
2巻目にして新人警官アリ=ソウル君(表紙を見るにだいぶイケメンでした)が一児のパパになっていてビックリしたけど(笑)物語の雰囲気は同じく良い感じ。読みやすく、随所に挟む独白が興味をそそってくる。そこに不信を感じるべきだったのに、さらさら読み進めアリ=ソウル君の指摘ではっとなる。事件の真相への道筋も楽しめた!次の続編も是非…!翻訳お願いします。2018/07/18

たち

43
前作よりも内容が過激になったように感じました。家庭内暴力の悲惨さが浮彫りになって怖かったです。それにしても、アリ=ソウルの私生活は波乱万丈だなぁ。てっきり前作のウグラと仲良くしているのかと思ったら、クリスティンと一緒になって子供までいるとは…。それなのに自分の浮気は許してもらっても、相手の浮気は(ご飯食べただけなのに)許さん‼って…。ちょっと男の勝手さが気になる作品ですね。2019/04/25

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