内容説明
松下村塾に入り吉田松陰の元で学び、久坂玄瑞や高杉晋作と出会った風倉平九郎。師の教えを受け継いだ久坂玄瑞が亡き後高杉晋作と共に、幕末の動乱に巻きこまれていく。禁門の変で敗北した長州藩は朝敵となり、藩内の守旧派が晋作の改革の志の前に立ちはだかる。日本の新しい未来を創るため幕末を駆け抜けた青春群像完結編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ち~
22
シリーズ物ではあるが、吉田松陰篇、久坂玄瑞篇を飛ばしてこちらを読む。脱藩により野山の獄に入牢中、八・一八の政変が起こるあたりから始まる。この高杉晋作はイマイチ格好良さが足りないなぁ…と思っていたら、風倉平九郎という青年にスポットを当てた小説だったからでした。それでも、功山寺決起から俗論派から政権を取り戻すまでの過程が面白かったです。2018/08/01
しーふぉ
21
架空の人物を主人公に幕末の長州を書いているシリーズなのですが、下巻の位置付けの高杉晋作編では主人公の存在感がなさ過ぎかな。高杉晋作没後主人公がどんな人生送るのか読んでみたい。2024/03/09
しーふぉ
19
正直、作者は高杉晋作編を書きたかったのか疑問ですね。後日談のように淡々と進んだ印象でした。2020/01/04
kamakatsu
5
3部作最終。英傑たちは亡くなり、英傑に好かれ寄り添う様に時代を生きた平九郎。愚直な人の強さを感じることができた。願わくば、里美と夫婦になって欲しかったなぁ。2019/08/13
かずぺん
4
一気読みでした。「風の如く」三部作を読み終えました。明治維新から150年経過して、日本を維新しなければならない時期が再び到来しました。吉田松陰、日下玄瑞、高杉晋作の出現を望む。2018/10/25