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内容説明
道徳家として、また勤勉の象徴として、薪を背に本を読む少年の姿で知られ、その銅像が道徳教育の手本とされた二宮尊徳。俗称金次郎の生涯はひたすら農村のあり方と向き合うものだった。凶作の借金に苦しみ、死んでいった両親の、失った土地を買い戻す自家復興に始まり、請われて、一家から二家に、一村から二村に、そしてあまねく一帯へと再建のを示し、自らの実践をもって、多くの農村を救った。驚嘆すべき努力の人だが、その仕法には、冷静な情報収集と緻密な計画、忍耐を支えるための条件づくり、希望の光を絶やさぬように配慮が尽くされていた。多くの弟子や協力者の理解と支援を得た言葉、成し遂げた仕事を振り返り、いまあらためて求められるその力を論ずる。
目次
第1章 仕事、勉強にのぞむ心得
第2章 お金とのつき合い方の心得
第3章 人の生かし方・つき合い方の心得
第4章 自己の心を鍛錬する方法
第5章 目標の定め方とその達成への道筋
第6章 行動の基軸をいかに定めるかという課題
特別寄稿 道は脚下にあり(真言宗大谷派大福寺住職・太田浩史)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あん
66
お気に入りさんが読んでいて気になった本です。私の地元は報徳運動の元祖二宮金次郎の指導を受けたお弟子さんの出身で、大日本報徳社があり、市内の至る場所に二宮金次郎像があります。小学校の道徳副読本は「なっとくなるほど金次郎さん」で「勤労(学習や仕事にこつこつと努力する)、至誠(自分の心を見つめなおす)、分度(無駄をなくして自分にふさわしい生活とは何かを見つめなおす)、推譲(思いやりの心を持ち、人のために行動する心を育てる)」について学びます。人に頼るばかりではいけませんね。自助努力の大切さに改めて実感しました。2016/03/22
ロビン
14
二宮金次郎尊徳は、働きながら勉強をした勤労勤勉のシンボルのようなイメージが強いかと思うが、それだけの人物ではない。その70年の生涯において、600カ所以上の村々を復興させた農政家なのである。本書は、『二宮翁夜話』や『語録』、また弟子が書いた尊徳の伝記『報徳記』などから尊徳の言葉を紹介・現代的見地から解説を付しつつ、弟子たちや尊徳の生涯にも言及してあり、入門書として適した一冊であると思う。とにかく二宮尊徳は、仕事も思想の深さも半端でない。内村鑑三が『代表的日本人』で取り上げただけのことはある偉大な人である。2023/04/16
とらじゃ
2
まさに今日本に必要な考え方だ。財政再建に一番必要なのはまず、補助金制度を無くすこと。人々に必要なのは自助努力なのだ。2012/07/28
Yuma Usui
1
自身としては初めて二宮尊徳について詳細を学んだ1冊。苦難の人生を歩まれつつも徳と才を駆使し、無私の人として世を全うされており、ただただ頭が下がる思いを感じました。没後、明治維新により社会が一変し、尊徳が考案した仕法の適用は困難だったとは思いますが、もし氏が維新後も生存されていたらどれ程の貢献をされたかを思うと残念でなりません。2016/01/16
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