角川新書<br> 日本人のための軍事学

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角川新書
日本人のための軍事学

  • ISBN:9784040822433

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内容説明

中国や北朝鮮の軍事的驚異がひしひしと迫る昨今、多くの新聞や雑誌、テレビ、書籍が耳目を賑わせる。

とはいえ、戦後70年以上平和を享受してきた日本人にとって、軍事という概念は「悲惨」「怖い」「不幸」という感情面での印象以上の理解がなかなか難しいものかもしれない。

本書は社会学者の橋爪大三郎氏が元自衛隊最高幹部の折木良一氏に、戦争とは何か、軍とは何か、といった基礎的概念から話を聞き、現在日本が抱えている周辺国の軍事的脅威がいかなるものか、日本はどう立ち回ればいいのかまでを問う対談を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

31
橋爪先生が徹底して聞き役になり、元統合幕僚長の折木氏に軍事学や安全保障の教えを請う本。日本が国会で軍事の突っ込んだ議論ができないのは野党が同じ土俵に乗らないから、との指摘には首肯する。だが、全てを国民に示さず、法律の拡大解釈などで押し通してきた与党の怠慢の裏返しでもある。欧米人が情報戦に強いのは、キリスト教やユダヤ教に悪魔の概念があるから。全ての人には潜在的に悪魔に魂を売り渡す可能性があるとするという。他方、日本人は農耕民族だから人を信用する。一見悪い人でも良い人だと思いたいのだとか。お人好しなんですね。2020/06/22

糜竺(びじく)

20
平和はタダではない、ということを実感した。2021/07/01

hk

19
「非武装中立は中立ではなく無力です」この元幕僚のひと言が印象深い。 社会学者の橋爪氏があえて一般目線で基本的な事柄を質問し、元統合幕僚長の折木氏が懇切丁寧にこたえていくという構成。だがそれでも「解りにくい」のだ。 何故だろう? おそらく日本という世界のキングオブ特異点から、軍事というものを眺めようという試み自体に無理があるのではないだろうか。「自衛隊は国際法では軍隊だが、国内法では軍隊ではない」と唐突に云われても、そのコンテクストか判然としない。そのそもそもの問題点に切り込まなくてはならないのではないか。2018/09/06

nbhd

15
対話の回路はどこにあるのか?と読みながら、日ごろ寄せては返す疑問がまたやってきた。一方に「安全保障なんて当たり前」とする群があり、他方に「日本にはあの戦争があった。だから軍事とか口に出すのも気色悪い」という群がある。僕の立場は、というと、「よくわからん」というやつだ。橋爪さんは「安全保障とは、可能世界(避けるべき戦争の具体像)をありありと思い浮かべつつ、そのなかで最善の選択を続けることである」と書いている。これは納得できる言葉だ。でも、カラダのどこかが可能世界を知る必要ある?と発していもする。よくわからん2023/08/27

James Hayashi

14
折木氏は自衛隊第3代幕僚長。そして橋爪氏との対談。日本の防衛の基礎を学ぶ。2020/06/11

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