内容説明
不確実な時代を生き抜くための考え方とは。
脳という「人体のメカニズム」、思想という「こころ」……。
「2つの視点」で本質をみつめれば、不安と上手く付き合える。
「不安」の正体を知れば、昨日より前向きな自分になれる。
●不安と病気の関係
●なぜ格差で人が死ぬのか
●痛み止めの薬が心のキズに効くわけ
●なぜ人は他人の目を気にするのか
●夏目漱石が描く不安
●不安に向き合うこと
●孤独と不安と向き合う自由
●放射線による健康不安対策に関する研究
目次
第1章 「不安」とは何か――伊藤浩志
第2章 現代社会の「不安」――伊藤浩志
第3章 進化する脳――伊藤浩志
第4章 不安・自由・個人――島薗進
第5章 不安を遠ざける社会――島薗進
第6章 不安が社会を脅かすという専門家――島薗進
第7章 「不安をめぐる対話」島薗進×伊藤浩志 対談
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベイマックス
40
脳神経学者と宗教学者の共作。前半が脳について。啓発本の類に、大脳新皮質の発達が人間の進歩のように言われるが(大雑把なまとめだけど)、その為に環境破壊があったり戦争があったり、衣食住の食以外が必要だったり、本当に進化? 地球を破壊する役割としての生物が人間?って思う時がある。後半は、宗教学者が漱石を取り上げていたり、原発事故の不安など。◎漱石を読み直したくなった。けど、積読本も待っているし。◎生きている限り不安がなくなることはない気がする。ただ、安定剤などの薬が手放せなくなることとは、次元が違うと思う。2020/03/29
至
2
霊長類の中で唯一、ヒトは白目を持つ 他者に自分の視線を共有させる2020/09/21
De PalmaX
1
不安を消すための本、ではなく不安を受け入れるための本。むしろ、不安を消すという解決法に懐疑的な主張の本だった。本書では東日本大震災の原発問題が中心的だったが、トランプ政権、コロナウイルス、ウクライナ進攻など更に不安を煽り不安による分断が進んでしまった感が強い。だからこそ、不安とうまく付き合っていかないといけないなと月並みだが思った。2022/04/13
ろくたろう
0
今、社会に対して感じられているだろう不信や不安は、それぞれの持つ身体的直観的感覚に対して、公の発表がしっくりと来ないことにも一因があるのでは、と思うのだけど、その乖離というか、どこまでも平行線の様な嚙み合わなさについて、本著は正面から取り組んでいる様に思う。重要な事にも関わらず、その様な試みはこれまで余り目にすることが無かった。とても勉強になったし、自分自身について振り返させられる箇所もあった。伊藤氏のパートも島薗氏のパートも、読みやすく書かれており、大変興味深い。2021/03/08
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