内容説明
あわてず、あせらず、たっぷり生きる。98歳、生涯現役の俳人が遺した力強く、心に響くことばが一冊に! “俳句があるかぎり、日本語は健在なり”“物事を成就させるのは、「運・鈍・根」ですね”“死ぬのが怖くないか? と問われたら、「死ぬ気がしなかった」と答えます”戦後俳壇のトップランナーとして70年間活動をつづけ、生涯現役のまま、2018年2月20日に98歳で逝去した金子兜太。その力強く、心に響くことばの数々が一冊に。故郷の記憶、戦争と平和、人間の存在といのち……俳句を探求し、自由を愛した俳人が遺した珠玉のメッセージ集です。金子兜太とおなじく加藤楸邨を師に持つ俳人であり、兜太の盟友でもあった石寒太が、長年の交流の中で胸に刻まれたことばと俳句を選びぬき、ていねいに解説しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おせきはん
9
金子兜太氏の生き方、考え方を、ご本人の言葉と句をもとにたどっています。第二次世界大戦のときにトラック島で死と隣り合わせの生活を送ったからか、強い意思を持ちながらも、かえって生き急ぐことなく、じっくりしっかり物事に向き合った姿勢には、共感できることが多くありました。まさに「あわてず、あせらず、たっぷり生きる」を実践されていました。2018/06/24
てくてく
6
同志であり、親と子のようでもある石寒太からみた、金子兜太氏の著名発言、俳句とそれらをめぐる回想。著者自身が指摘している通り、晩年の兜太氏は対談が多く、また、気が合う黒田杏子氏による本もあるが、同じ言葉や俳句を取り上げてもその読み方が少し異なる点が面白かった。やはり一番大きいのは戦争体験で、棄兵の様なトラック島での生存経験があるからこそ戦争に反対し、平和の重要さを唱えることにつながるのだろう。2018/08/23
v&b
1
あとでメモ2019/04/03
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