内容説明
未来人がオフ会に降臨!? 興味本位で参加したAV嬢の絵里は自分の孫と名乗る青年と知り合い同棲。その日常はネット民の際限なき好奇心の餌食となってゆく……。自分が信じるものだけが真実となる時代の炎上騒ぎをクールに描いた話題作と、啓蒙欲と性欲をこじらせた男子中学生が暴走する新潮新人賞受賞作「二人組み」を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミライ
35
160回芥川賞候補作品「ジャップ・ン・ロール・ヒーロー」の著者である鴻池留衣氏の作品(デビュー作?)。「ナイスエイジ」「二人組み」の短編2作を収録、「ナイスエイジ」の方は主人公の女性がオフ会で未来から来たという「自分の孫」と知り合い同棲、その後孫がネット掲示板で未来の予言を書き込み、、、、ネットだけでなくリアルの世界も「炎上」していく様をリアルに描いた作品、掲示板やリアルでのやりとりも「実際に炎上したらこんな感じになるんだろうなー」と作家の想像力の凄さを感じることのできる。2019/02/13
信兵衛
31
表題作「ナイス・エイジ」はネット社会だからこそのストーリィでしょう。新潮新人賞を受賞した「二人組み」は私好みのストーリィで、面白かったです。2018/02/25
かっぱ
28
【図書館】「ナイス・エイジ」と「二人組み」。どちらも予想に反して面白かった。「たいとうくする」とか「kmk」とかが妙にリアルで、未来人を名乗る人物がネットに現れたら、こんな風に展開していきそうと思いつつも、結局、「2112」が未来人であることが証明できたのかできなかったのかは不明なまま。新元号が「ナイス・エイジ」を意味するものになるかどうかが見ものだ。「二人組み」は中学生の心理描写が巧みで、軽い内容でありながら、読ませる力を備えていると思わせる小説だった。「本間」と「坂本ちゃん」。青春時代は誰もが主役だ。2018/04/21
そうたそ
26
★★★☆☆ 「2112年からきた未来人だけど質問ある?」というような某掲示板にありそうなトピックに材をとった表題作。これを文学にしてしまえるのか、という新鮮味もあったが、ストーリーにもう一膨らみほしい気もする。100ページ強という短さでも話の平坦さが気になる。逆に新潮新人賞を受賞したという併録の「二人組み」は素晴らしい。思春期の少年の鬱屈とした性衝動を描いており、性に対してどこか姑息になってしまうような汚さが決して世の男性には他人事ではないかも。普通の人は脳内で収めるんだろうけど。今後気になる作家さんだ。2018/09/29
いっち
20
タイムトラベルや、ネットの匿名掲示板に興味がある人におすすめ。2009年、ネット掲示板に「2112年から来たけど、答えられる範囲で質問に答える」というスレッドが立ち上がった。自称未来人の登場に、スレッドは湧く。3つの予言を当てた未来人に、掲示板への再登場が熱望される。2016年12月、「時間旅行者をもてなすスレ」のオフ会に、未来人が参加することになる。未来人を目当てに、主人公のAV女優もオフ会に参加した。未来人から「あなたの孫です」と言われる主人公。真偽がわからぬまま、主人公は自宅に未来人を住まわせる。2020/02/22
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