内容説明
亡き父の遺言を果たすため南太平洋の島に遺骨収集の旅に出た昭平。辿りついた地は村の人々が原始的な生活をして平和に暮らす桃源郷だった。彼は村で暮らす決心をする。だが迫り来る大国企業の天然ガス採掘の足音に脅かされる原住民たち。昭平は共に村を守り闘う決意を固める。渾身の力で未来を切り拓いていく老人の成長物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
信兵衛
32
佐江衆一さんの記念碑的、と言って良い、痛快で濃い作品。 お薦めです。2018/02/27
トト
4
84才の作家が描く、88才の男を主人公にした物語。 少し未来の現実世界が舞台だが、作者の皮肉も含んだ世界観は、可能性としての説得力はありました。 言葉の使い方も独特で、戦前戦後を生きた質感を感じます。 話の展開は、好みの別れるところとは思いますが・・・ 2018/03/03
chuji
2
久喜市立中央図書館の本。2018年1月初版。書き下ろし。昭和戦争三部作の最後の作品。二部目の『兄よ、蒼き海に眠れ』は既読。90歳でこの体力、気力はスゲー❗オイラの30年後!想像出来ねぇ~?2019/01/18
hideko
1
こんな将来があるなら、年を重ねるのが楽しみになるのにね。2018/12/23
あぽろ
1
とてもとてもおじいちゃんを思い出す物語太平洋戦争時のパプアニューギニア何十回も聞かされた戦争の話、残した手記交流のあった現地の人たちそんな話がリンクするたとえ戦争だとしてもみな暮らしてる、生きている戦ってるときだけが戦争ってわけではない 2018/07/09