ジュニア文学館<br> 消えた時間割

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ジュニア文学館
消えた時間割

  • 著者名:西村友里/大庭賢哉
  • 価格 ¥1,324(本体¥1,204)
  • 学研(2018/07発売)
  • ポイント 12pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784052046797

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内容説明

はじまりは、墨汁が飛びちった時間割だった。そんなのちっとも気にしてなかったのに。わたしの時間割にあった月曜「体育」。本当になくなったんだ。墨汁が消したとおりに。これって、偶然…?そうともいえない。だって、クラス中で不思議なことが起こってる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

68
児童書。中学年向き。4年1組の時間割予定表が配られる時、風か吹いて倒れた墨汁で、予定の1部が塗り消された。それぞれの生徒に配られた時間割予定表は、墨汁で塗り消された部分が本当に消えてしまった。「絵の具」が消えたら絵の具がいらない授業に変更。「総合」が消えたら、総合の時間に参加出来なかったり、体育の「鉄棒」が消えたら手首を怪我して体育見学だったりした。1番汚れたプリントをもらったすみれは、金曜日がまるまる塗り潰され、次の月の予定も消えていて…どうやら事故にあったらしいと学校に連絡がきた。大変だ▽面白かった2022/11/04

chiaki

43
こぼれた墨汁で汚れてしまった『時間割予定』。墨の染みで消えてしまった箇所が、本当に消えてしまうという偶然がいくつも重なっていることに、クラス中が騒ぎ出す。そして、それが二百年程前の妙法寺の墨心の言い伝えと被るという偶然にゾッ!ある日、墨汁の染みに纏わるクラスメイトのピンチに立ち向かうべく、みんなの心がひとつにまとまる。はじめは墨で消えることで、嫌なことから逃れられたと喜ぶ姿もあったが、結果、なにものにも変えがたい日常の大切さに気付く。もしなんでも消せる墨があったら自分ならどう使うか、考えてみるのも面白い。2019/05/27

へくとぱすかる

21
ミステリー。謎解きのミステリではなくて、不思議でちょっぴりゾッとする方。最初に出てくるお寺の話が伏線になって、ラストで見事に閉じていくさまが小気味よい。おそらく多くの学校で週末には次の週の予定表をくれるのだろう。そこから少しずつ始まっていく怪異に、次第に気がついていく過程が実にうまく描かれている。最初はおもしろがっている子どもたちも、ついに……。読み終わってから、裏表紙のイラストをじっくり見ておきたい。思わず膝を打つだろう。児童文学のお寺の和尚さんとは、どんな役割を果たしているのか、を考えるとおもしろい。2024/10/08

のり

16
クラスに毎週配られる時間割表に墨汁が付くと、本当にその予定がつぶれる…そんな不思議な事が続き、ガッツリ墨汁が付いたスミレちゃんが事故にあったと聞き…。児童書としてとても面白い!みんなの性格や気持ちも、墨心さんの逸話も、だれかに思われ感じる心も、小学生にぜひ読んで欲しい1冊。2022/12/27

NakaTaka

14
教室のロッカーに置かれていた墨汁が溢れて、クラスのほとんどの人の時間割予定表が汚れてしまった。それは突然の強風が関係している?そこから巻き起こった不思議な出来事。学区にあるお寺の言い伝えに関係している?ミステリー仕立てだが、謎の明確な答えは出ないが、クラスの子供たちはまとまっていく。自分ならこの墨汁がほしいか?いらないか?考えてみると面白い。2022/07/14

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