内容説明
約40億年前に生命誕生の舞台となり、今もすべての生物にとってかけがえのない海に、重大な危機が迫っている。米ナショナル ジオグラフィック協会付き研究者のシルビア・アールは警告する。1950年代以降、大型魚の数は約1割にまで減少し、浅い海のサンゴ礁のほぼ半数が消失。さらに、“死の海域”の急増や酸性化など、深刻な問題が山積みにもかかわらず、海の保護は遅れている。海はもう待てない。海を知り、行動することからまず始めよう。海と私たちの未来を守るために――。
海洋研究のパイオニアである著者が、豊富な体験と最新の知見をもとに訴える「青い地球」の憂鬱な現実と明日への処方箋。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
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生命は海に育まれて生きてきましたが、今その海に何が起きているのか、皆さん知りましょう。という本。言わんとすることは分かる。分かるし、その熱意に敬意を払うべきであるのだが、いかんせん訴え方が感情的で心に響かない。最後の10ページで本書がほぼまとめられているので、とりあえずそこを読めばいいと思う。2011/10/27
かず
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マグロを初めとする天然魚は大好きだけど、もうそんな贅沢は言ってられないようだ。漁業に限らず天然資源をただ取っていくという産業はどこかで行き詰まりを迎えるのは必然。未来のことを考えるとこれまでのライフスタイルを考え直し、再構築していかなければいけない 魚介類は大好きなんだかな あ~2011/01/26
mariyuni
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生物多様性、特に海の保全に対して警鐘をならす一冊。海の環境悪化により、地球全体が危機に陥っていることを知り、背筋が寒くなった。重大な問題をわかりやすく、またユーモアも交えて書かれており、非常に読みやすい。2010/10/01