内容説明
その思想を平易に紹介した『嫌われる勇気』『幸せになる勇気』がベストセラーとなり、注目を集めている心理学者アドラー(1870~1937)。アドラー心理学のエッセンスを平易に解説した「100分de名著」テキスト、待望の書籍化! 書き下ろし特別章「“当たり前のこと”の価値」収載。
■内容
第1章 人生を変える「逆転の発想」
第2章 自分を苦しめているものの正体
第3章 対人関係を転換する
第4章 「自分」と「他者」を勇気づける
ブックス特別章 “ありのまま”の価値
読書案内
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
燃えつきた棒
37
『特別でなくともよい』、『生きることは変化することである』、『今ここを生きよう』などの示唆的な言葉が溢れている。 だが、一見自明のこととも思われるそれらの言葉を日常生活において実践することは、なかなか難しそうである。 もう少し、アドラーの本を読んでみたい。 『私は、生の充実は、未来ではなく、「今ここ」で感じられると考えています。子どもや孫と共にいることで生の充実感を持てるのは、彼らに成長を見るからではありません。「今ここ」に共にいることが喜びをもたらすのです。』(ブックス特別章“ありのまま”の価値) 2019/02/15
ささのは
15
嫌われる勇気の作者が解説するアドラーの本。「〜でなければならない」などわりと断定して書いている文章なのでところどころ本当にそうか?と思ってしまうが(「全ての悩みは人間関係」、「生きる喜びや幸福は他者との関係からしか得られない」など)、読みやすいわりに深くて勉強になった。傷つくことを恐れすぎず他人という仲間のために貢献する生き方を、という論調には勇気をもらえる。ただありのままでいいと言いながらここで書かれている生き方を追求しようとすると難しく高潔なイメージで息苦しさも覚えた。折に触れ読み返してみたい。2021/11/17
かなこた
10
嫌われる勇気、幸せになる勇気で、アドラー心理学気になったので他の本を、と読んでみました。2作のおさらいとして読むぶんにはちょうどよかったです。これ単品だと少しパンチが足りないかも。改めてベストセラーの構成のうまさを実感。2020/06/30
Iwata Kentaro
7
定番の100分名著。今回はアドラー。アドラーは主体性を重要視する。内容は既知だがときどき復習を、と。2023/07/06
Salsaru
7
アドラーを簡単に頭に入れたい時に読む本であるから、ちょいちょい挟まれる著者の私見はいらないかな。普通にアドラーの一番有名な作品をななめ読みしたほうがよい。2022/08/14