内容説明
寄席ってえのは、あたしたち噺家にとっての聖地です。修業、しくじり、憧れ。寄席には噺家のすべてがある――。古希を過ぎて老いや病気と向き合いながら、なお熱い高座で客席を沸かせずにはおかない平成の大看板が、怒涛の半生を語りおろす全30席! 大震災と噺家の誇り/志ん朝のカラオケ/おふくろは自由人/「雪椿」で最後の孝行/梅原君のひとり落語部/オチケンと落語就活/つばめに賭けた人生/ほたるの前座修業/サヨナラ、つばめ師匠/墓前に問う、初めての壁/生涯の伴侶、見つけた/二ツ目と師匠前結婚/深夜寄席で巻き返し/同期に負けて「化ける」/「お達者くらぶ」/おばちゃんの透視術/稽古場は無人の寄席/抜かれても悔しくない!/おう、権太楼はいいぞォ/綱渡りの真打披露/ずっこけた「人生計画」/感謝!三つの原動力/ヒロクミさんと丁々発止/戦え!宿命のライバル/稽古場は寿司屋のカウンター/寄席とゴルフとお家芸/踊る円朝まつり/ああ、ジャンバラヤ!/落語でがんに克つ!/噺家にゴールなし
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
gtn
6
故つばめ師への思慕を強く感じる。朝寝坊、大酒飲み等人間臭いエピソードもあるつばめ氏であるが、人格者だったのだろう。今も確実に著者の道しるべになっている。2018/07/01
ざび
4
昨年、読売新聞に連載された内容に加筆。権太楼師匠をよく知らない人も知り尽くしている方も、落語ファンならおススメです。特につばめ師匠、志ん朝師匠との関わりが興味深く読めます。2018/06/29
Takashi Okawara
4
大好きな師匠の「私の履歴書」。 爆笑落語を演じる姿と、おさらい会などで弟子にダメ出ししたり芸論を語るギャップが激しいとはかねがね思ってはいたが、ここまで仕事も日々の稽古も権太楼落語の完成という道に一本で繋がっているのであればそれも納得。 あと、途中で師匠が得意としているネタの解説があるが、下手に先入観持つのも勿体ないので、できれば噺を聞いた上で読まれた方がいいように思える。2018/05/19
tanukichi62
3
権太楼師匠、落語の原点を知ることができ、増々ファンになった。2018/07/25
はかせ
3
四天王小三治師世代をひきつぐ柳の巨星。おたっしゃクラブを見ていた時はそんなものかとおもっていたがのち番組の骨組みが国営放送にいかされたことがおもいだされます。しかし小朝師の稽古やは記憶にあるが反対車はあまり覚えない。天どん師あたりにひきつがれているのだろうか。最近の佃祭りはここにルーツがあったと驚く。2018/06/03
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