内容説明
「二人がワインを飲まなければ、いやワインを飲むのが夫か私の一人だけであれば、
私たちは、もう少し広くて快適な家に住んでいるに違いない」(本文より)
パリに根を下ろし、フランスのワイン文化に魅せられて三十余年。
日々ワインに身を浸すなかで、今も新たな発見がある――
ブルゴーニュの葡萄畑で見つける陶片に修道僧の生活を思い、
歴史をひもとき、各地をめぐる。
醸造家たちとの語らい、銘酒の利き酒、
スーパーマーケットで見つける掘り出し物、
南仏、イタリア、グルジア、イスラエルのワイン、
シャンパーニュの豪快な楽しみ方、ロゼをおいしく飲む方法……
探求心とさまざまな出会いに育まれた
深い味わいの体験的エッセイ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
baboocon
14
パリ在住の著者によるエッセイ。ホメロスの「イーリアス」に登場する「ワイン色の海」という言葉に思いを馳せるエピソードから始まり、著者がこれまでに出会ってきた様々なワインやシャトーのエピソードが語られる。ワイン発祥の地と言われるグルジア(ジョージア)を訪ねた話や、イスラエルのワインの話などもあり興味をそそる。ブルゴーニュワインを発展させたブルゴーニュ公や、中世ではワインがどのように飲まれていたかという話も面白い。希少で高価なワインや何十年物のワインを飲む機会に恵まれてきた著者が羨ましい。2022/04/17
avocado33
2
戸塚さんの夫はロベール・ピット氏。パリ第4大学学長で仏ワイン・アカデミーの会長もつとめた方。そのせいで、侯爵のシャトーでの晩餐会やロマネ・コンティ社での利き酒の会など、きらめくようなワインを味わう会に恵まれてる。出版社がその記録を残したくて執筆を促したのだろう。 処女作「パリからのおいしい話」では、目をきらきらさせて仏の美味しいものや、生活や習慣などについて語ってくれていたが、その「きらきら」は、その後の著書からはどんどん減っていて、この本の中ではたまにしか見つけることができない。批評ばかりがふえ、残念。2018/09/01
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