内容説明
大学のリゾートバイト研究会に所属する田中譲。とある出来事で大学から遠ざかり、住み込みのみかんアルバイターとして、ひとり愛媛へ。1歳下のシンガーソングライターの女子と出会う。次第に彼女のペースに巻き込まれ、アルバム製作の費用を用立てて、一緒に曲作りをすることに。彼女に振りまわされた季節は、それでもやっぱり輝いていた。青春まっただ中の男子と女子の物語。
目次
I オレンジ頭のあの子
II 夜明けまで
III 夏の色
IV 一生に一度
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょこまーぶる
71
読みやすくて、僕は映像にしても良いかなと思った一冊でした。僕は・・・としたのは、過去レビューを見る限り、リンの生き方にイライラを募らせた方が多くてビックリしたからです。確かに、不義理で破天荒?かもしれないけど、あまりにも純粋すぎて危険な存在だからこそ魅力的でほっとけなさを感じちゃったんですよね。そして、譲がリンとは対照的に真面目で堅実で、そんな二人が紡ぎだす歌を聴いてみたいと強く思いましたね。それから、作中の「涙は拭かなくていいよ。乾くまで抱きしめてあげるから」という譲の言葉に軽い嫉妬心が目覚めました。2016/08/05
takaC
40
あれ?一人目?昨夜買い、今朝読み始め、今宵読み終えた。一時も目の離せない展開で、可能な限りのノンストップでストーリーを追いかけたが、最後の終わり方が寂しすぎじゃない?これがベストなの?2012/06/28
七色一味
35
読破。自由奔放、天衣無縫、破天荒、天上天下唯我独尊──。自己チューの典型な、でもそれは弱い内面を守るために自然に身につけたバリアのようでもある、リン。彼女は唯一の武器「声」だけを頼りに、結局最後までほぼ変わることはない。それはそれで、この物語的にはいいのかもしれない。なにせ、成長しなくちゃいけないのは、譲の方だから。譲の「法則」にのっとった曲を最後に披露することで、彼女の、譲への譲歩はおしまい。うん、それでいいかも。彼女から自由奔放、天衣無縫、破天荒、天上天下唯我独尊を取ったら、それはリンじゃないから。2012/07/22
Walhalla
33
愛媛県の八幡浜市が舞台となっています。物語と直接関係はありませんが、以前、この地を訪れたときの記憶が思い起こされます。海の青と、空の蒼、山の緑、そしてミカンの黄色。自然豊かでとても美しい街ですね。佐田岬半島の尾根に沿って伸びるメロディーラインから見上げる大きな風車の景色は、まさに絶景です。現在では一部区間がメロディーロードとなっているようで、「みかんの花咲く丘 」の曲を奏でるそうですね。またいつか行ってみたいです。2018/08/30
扉のこちら側
32
初読。どうも主役二人に好感が持てなくて楽しめなかった。愛媛の蜜柑畑の描写はよい。2013/03/30
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