竹書房怪談文庫<br> 怪談標本箱 雨鬼

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竹書房怪談文庫
怪談標本箱 雨鬼

  • 著者名:戸神重明【著】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 竹書房(2018/06発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784801915145

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内容説明

榛名、赤城、角落、山の怪。新前橋駅の陸橋に潜む魔とは?
群馬最恐伝説、あやし恐ろしの上毛怪談!

神々の棲まう山と、魔の森と湖。前橋、高崎、安中、藤岡、館林…鶴舞う形の群馬県で起きた様々な怪を地元を愛する著者が丹念に聞き集めた上毛怪談。子供が一人で渡ると影法師に攫われると噂の新前橋駅北の緑の陸橋。単なる子供の作り話かと思ったら…「影法師」、高崎市内の某宿泊施設にある泊めてはいけない部屋。その隣室で夜聞いたものとは…「あれが悪い」、ダムで入水自殺しかけた女を助けた夫婦。その女が語る意外な事実とは…「館林の女」、禁じられた登山道に足を踏み入れた女性は絶壁でふと動けなくなる。見れば、足場に湧いた髑髏がつま先に噛みついていて…「榛名山の鎖場」他、あやし恐ろしの全47話!

著者について

戸神重明(とがみ・しげあき)
1968年群馬県出身。単著は2015年に『恐怖箱 深怪』、2017年に『怪談標本箱 生霊ノ左』を出版。共著は『恐怖箱 煉獄怪談』『怪 異形夜話』『怪談実話NEXT』など18冊を出版。地元高崎市でイベント「高崎怪談会」を主催。多趣味で昆虫の採集とブリード、カメの飼育、縄文土器の鑑賞、時代劇、ボクシングやプロ野球のテレビ観戦も好む。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夢追人009

167
地元の群馬県を愛する戸神重明さんの全47話の郷土怪談噺集は、どれを選ぶか一つにしぼるのに苦労する秀作力作揃いですね。最恐ではないかも知れませんが中々に凝った話。『車に乗ってもいいですか?』飲食店で働く二十代の男性M井さんは6月の夜に従業員6人で心霊スポット巡りに出掛ける。UさんとM井さんがドライバーを務め女子4人が二人ずつ乗車していたが最初の場所では別段何も起こらなかった。それから次の場所へ向かおうとするとUさんの車に乗った二人が「今度はM井さんの車に乗りたい」と言い出して4人全員が一台に乗ることになる。2020/12/26

HANA

65
実話怪談集。全ての話が群馬が舞台。琉球怪談シリーズもそうだけど、こういう一つの場所を舞台にした怪談って何かいいなあ。独自の習慣や思想がまだ残っている沖縄とは違って平均化されている内地の怪談なためか、独自性という意味では前者に一歩譲るけれども。上毛三山や館林といった場所、また萩原朔太郎をはじめとする詩人の事が書かれているだけで、何となく見たこともない群馬に親近感を覚えるなあ。上毛の地に足を踏み入れた事は無くこれからも訪れる予定はないが、こういう独特な形で当地を知ることが出来る。これも読書の楽しい所だと思う。2018/09/13

眠る山猫屋

58
群馬県に特化した怪異のコレクション。赤城山とか榛名山が固有名詞ではなく通称であるとは知らなかった。日本の山は難しいw 近在ながらあまり知らない土地である群馬県。あまり深くはなくても、山々は怪異の宝庫。なんだかドライブするのも怖くなる。高崎や前橋なんて都会な街でも潜んでいる不可思議な事象。戦慄するというより不思議な話が多いが、味わい深くもある。『山の住宅地に関する年譜と日記』あたりは怖かったが。表題作は自業自得ですよね〜 (⁠ ⁠:⁠ ⁠˘⁠ ⁠∧⁠ ⁠˘⁠ ⁠:⁠ ⁠)⁠2025/07/04

ネムコ

30
群馬県の奇譚を集めた上毛怪談。あまり訪れる機会もなく、前橋、高崎といった地名だけ知っているだけの群馬県ですが、なかなか上質な怪談集でした。また良い書き手を見つけましたv2019/07/12

あーびん

25
舞台が群馬限定の実話怪談集。行ったことがないので群馬のイメージも特にないのだけれど、歴史を感じさせる山・峠の怪談や都市伝説っぽい街の怪談まで幅広く、また「怪談アンケート」や「山の住宅地に関する年譜と日記」では怪談語りの変化球も楽しめた。オカルト的に群馬の土地が気になってきたが怖いからたぶん行かないと思う(笑)2018/10/13

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