内容説明
2012年の総書記就任以来、権力集中を進め、党中央の核心へ上り詰めた習近平。17年党大会で政権の長期化が確定的となった。現地での丹念な取材により毛沢東、 小平に続く比類なきリーダーとして一強体制を確立する様を描き出す。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Isamash
21
朝日新聞中国総局(古谷浩一元中国総局長ら10名執筆)著者の2018年発行著作。タイトルに惹かれ読んだが表層的でガッカリ。習近平は難しいためか側近達に関する取材情報がメイン。習同様に地方行政官出身で自己宣伝少ない中央の方針実現に着実に邁進する人間を中央に登用してるらしい。人事に関しては評価し批判的な視点は乏しい。軍首脳陣を入れ替えた記述有るが外交・軍事に関しては少し触れたのみで寂しい。唯一、中国要人の腐敗調査を行なっていた実業家で米国に逃れた郭文貴氏へのインタビュー(中国の法治国家化を待望)は興味深かった。2022/02/09
人生ゴルディアス
5
「核心の中国」と検索窓に入れても本書が出てこなかった。KADOKAWAになってから読書メーターの検索の質が下がるばかり。で、本書は習近平の政策とかを占うものではなくて、ひたすら最高指導部の面々がどんな経歴でどんな経緯で政権についたのか、といういわばゴシップに近いもの。権力者が側近に置く人物の類型分けは興味深い。2018/08/12
Hatann
4
朝日新聞の紙上連載を取り纏めたもの。地方経験が長く、中央に上海閥や共青団などの有力な後ろ盾のない政治家が、反腐敗運動を通じてオセロゲームよろしく信頼できる人物にすり替えながら権力基盤を少しずつ固めてきた。習近平そのひとではなく登用された側近や落馬した抵抗勢力のひととなりを紹介することによって、間接的に習近平の好みを浮かび上がらせるという味のある手法を取っている。結果として、本人対する直接的な肯定論・否定論から距離を置いた冷静な書きぶりになっている。果たして習近平はどのような貧困対策を導くだろうか。2018/04/01
Roy
1
「習近平はいかに権力掌握を進めたか」というサブタイトルに惹かれて読んでみた。内容は取材に基づいて構成されているため、よくこの間の政局について記載されているが、新聞記事をまとめた程度の内容のため、真新しい情報もなく、かと言って何か分析や考察がなされているものでもないため、「いかに権力掌握を進めたか」という問題の核心はわからずじまいだった。2018/09/01
新 フミト
1
中国共産党の核心とされた習近平の複数の側近の経歴や反腐敗闘争での政敵排除を外観したものである。厳しい情報統制の中での取材と本の初に記載されている通りで、内容は淡泊であり中立と言えば中立的である2018/06/18
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