名作なんか、こわくない

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

名作なんか、こわくない

  • 著者名:柚木麻子
  • 価格 ¥1,500(本体¥1,364)
  • PHP研究所(2018/07発売)
  • ポイント 13pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569837208

ファイル: /

内容説明

『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』の著者による初のエッセイ集。アニメ番組「世界名作劇場」のようにゆっくりとした展開で名作を紐解いていきたい……そんな思いに駆られた著者が、古今東西の文学を読み解き、その魅力とそのお話にまつわる思い出を綴ったのが本書。名作というと敷居が高いと感じている人が多いと思うが、ページをめくってみると、そこにいるのは今の私たちと変わらない悩みやコンプレックスを抱えた人々。友情、恋の駆け引きといったワクワクするようなお話から、裏切り、三角関係といったギラギラしたお話までが、余すところなく描かれている。ここでは、有吉佐和子の『悪女について』、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』からカズオ・イシグロの『日の名残り』まで、全57冊の読みどころと、柚木氏の視点ならではの新しい魅力を紹介。読んだことがある人、これから読む人、読むつもりがない人も愉しめるブックガイドになっている。若手人気作家の日常生活も垣間見られる、キラキラした一冊。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

295
柚木麻子は、ほとんどの作品を読んでいる作家です。仏・日・英・米の名作を著者ならではの視点で解説する文学ガイド。57作品どれも面白そうで、何時か読んでみたいと思いましたが、この中で読んだことのある本はたったの5冊でした。日本文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases が、完了したら、次は世界文学全集完読プロジェクト http://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/ を始めようかなぁ!2018/02/01

風眠

196
アッコさんみたいにズバッと鋭く、けれど軽やかに楽しく、フランス、日本、イギリス、アメリカ文学の魅力を語った名作案内。この小説では美容テクニックが学べるよ、とか、元祖ラブコメはこれだ!とか、わー楽しそう、読んでみたいー、ってなるけど、ちょっと待て。読むとなったら、私にはきっと難しいって思う。だって、こんなに色んな事にツッコミながらフランス文学とか、無理!・・・なので、この名作案内で読んだ気になっているのが、私には丁度いい。とっても楽しくて、にわか解説ができそうな程度に文学を知ることができる、ためになる一冊。2018/02/07

おしゃべりメガネ

195
常に'女子力'というテーマに真っ向から立ち向かい?あらゆる女性の行き方、生きざまをコミカルに、時にはシリアスに描く柚木さんのエッセイです。柚木さんの作風のルーツとなっている数々の名作が紹介されており、その範囲は日本だけではなく、フランス、イギリス、アメリカと4か国にも渡り、文学名作を好きなだけ語ってくれています。女子も女性もレディースの読者の方にぜひ手にとってもらいたく、色んな考え方や生き方にきっと共感できるのではないでしょうか。あらゆる名作の中に何かしら自分に合った作品が見つかると思いますので是非とも!2018/01/20

takaC

170
古典名作を紐解くという名目通り(田辺聖子、瀬戸内寂聴、ジョン・アーヴィングの3名を除いて)今は亡き作家陣の作品紹介だった。あとがきで言われて気がついたが、確かに、本を読まなくてもどんな話なのか知れた「世界名作劇場」の功績は大きかったな。自分もその恩恵に預かった一人。2018/04/04

ウッディ

162
モーパッサンの「女の一生」から、アーヴィングの「ガープの世界」まで、仏、日、英、米の名作と呼ばれる小説に対する柚木さんの想いを著したエッセイ集。読んだことのある小説は、多くなかったけど、この本のおかげで、読んでみたくなる名作は結構多かった。ただ、著者の趣味なのか、女流作家の作品が多く、取り上げた日本の名作は全て女性のものでした。食べ物に対するこだわりとか、柚木麻子という作家の小説が描き方の根本というか、手品の種明かしをしてもらったようで、興味深かったです。 2018/03/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12451199
  • ご注意事項