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内容説明
その生涯を、神への信仰と貧者の救済に捧げたマザー・テレサ。宗教、民族、社会的地位を超えて差し伸べられた手には、どんな思いが込められていたのだろうか? 本書は、マザーが様々な活動の中で、共働者やシスターに語った言葉やエピソードを編んだ語録集。生前親交があり、自らもシスターである渡辺和子氏が、マザーの気持ちに忠実に、わかりやすく翻訳している。「愛は、この世で最も偉大な贈り物なのです」「救われるためには、神さまを愛すること。そして何よりもまず祈ること」「親切にしすぎて間違いを犯すことの方が、親切に無関係に奇跡を行うことより、好きです」「死を迎える時に、愛されたと感じながらこの世を去ることができるためなら、何でもしたいと思っています」など、神との深い一致を実践する中で語られた思いの数々と、その魂の軌跡をたどり、愛の真理を説く。世界中が悼んだ逝去から3年。改めて、本当の豊かさとは何かを考えさせられる一書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
61
マザーの愛と慈愛に満ちた言葉が詰まっています。最近不安定になっていたので、一言一言が体中に染み渡っていくのを感じました。マザーの優しさに触れ、助けられた気分です。2020/10/04
ヒロミ
53
非カトリックの私でも読んで泣いてしまった。厚くない本ですが、含蓄のある深い一冊。マザーテレサに興味を持った人にもオススメ。2017/06/03
shincha
40
マザーテレサの名前を知らない人はいないと思う。だけど、何のためにどのような事を実践して行ったのか知っている日本人は、数少ないのではないだろうか。小生もその1人。『家庭と家族』の冒頭に、平和も戦争も家庭から始まります。もし本当に世界平和を願っているなら、まず自分の家族が相互に愛し合うことから始めてゆきましょう。もし、喜びを広げてゆきたいなら、まず、一つひとつの家族が喜びを持って生活することが必要なのです。とあります。清貧を是とし、貧困、病気、死にゆく人々に愛を分け続けたマザーの言葉に嘘はない。素敵な本です。2023/11/07
maimai
37
ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの言葉が綴られています。この世で最大の苦しみは自分が誰からも必要とされていないと知ること。鼠に食われている近所の人が誰も知らない遺体を見てそう感じたみたいです。近年「孤独死」というのが社会問題となっていますがどんなときでも人の繋がりは大切にしていきたいですね。また世界の平和は家庭の平和から始まるみたいです。世の中から犯罪が亡くなるためには一人一人が家庭を大切にしなければならないのですね。浮気なんかしたらダメですよ笑2016/05/09
かおりんご
36
マザー・テレサの言葉を集めたもの。当たり前なんだけれど、一貫して主義主張がぶれないのがすごい。すべての根元が、イエスへの愛なんですね。信仰の力って強いな。目から鱗だったのは、施しについて。家にある使っていないものとか、要らないものを貧しい人にあげるのは違っているんですよね。被災地支援とかでも、よく見聞きしますが、自分が嬉しくないものを人にあげてもしょうがない。そういったことがかかれていて、なるほどと思いました。友達や自分の家族にプレゼントするような気持ちで、支援していければと思いました。2016/12/12