- ホーム
- > 電子書籍
- > 教養文庫・新書・選書
内容説明
「応仁の乱」から「本能寺の変」まで、誤解だらけの戦国史観を覆す! 戦国大名はみんな天下取りを狙っていたわけではないのです。確かに、戦国時代はいろいろな大名がしのぎを削る群雄割拠の世の中でした。しかし、みんなが天下を目指していたかというと、決してそんなことはなかったと私は思います。信長以外の戦国大名は、領土を広げることを目的とした、あくまでも地域戦なのです。このように言うと、「でも、信長は天下を目指したし、秀吉と家康が天下人の座を争ったじゃないか」と言う人がいます。そうなのです。実は、多くの人が誤解してしまった原因は、信長が天下取りを目指し、ほぼそれを成し遂げてしまったからなのです。人間というのは、一度誰かができてしまったことは、「他のみんなも同じことを考えていた」と思ってしまうものです。だから、信長や秀吉の姿を見て、みんな天下を目指していたに違いない、と思ってしまったのですが、それは大きな誤解です。――本文より抜粋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takka@ゲーム×読書×映画×音楽
17
戦国についてそれ以前の歴史や地理・宗教などのいろんな面から詳しくなれる本だった。戦国に関しては結構知っている方だと思っていたが、まだまだ知らないことが沢山あるなと感じられた本だった。2021/03/23
shigeki kishimura
4
目標をどこに置くかによって成し遂げられることは変わるのかもしれない。2018/02/11
へいがぁ
4
基本的には逆説路線を維持していますが、本能寺の主犯(?)についての見解が変わったようです。この部分は新しい知見でした。2018/02/20
kinkswho
2
「逆説の日本史」シリーズと若干内容がかぶっている所はあるが時間が経って新しい発見や考察がされているので興味深く読めた。 川中島の信玄と謙信の進軍、長篠の戦いの鉄砲、信長の宗教に対する見識、本能寺の変の黒幕について等、井沢氏の観点からそれぞれ独自に 持論を展開している。時代や学問の専門分野にとらわれずに広い視点から現象を検討しているのが分かる。2021/02/04
雲をみるひと
2
織田信長を中心とした戦国史を解釈した本。作者の解釈本は学校では教えてくれないのタイトルでシリーズ化されているが、既発表の同シリーズ本と同様、全編にストーリー性があり読み物として面白い。 作者の視点の面白さ、発想の柔軟さには関心する。2018/05/10