内容説明
文学を必要とするのはどんな人か? 紳士の条件はロクロ首になること? 腹が立っても爆発寸前になったときにおもい浮かべる言葉とは? 多くの作家、編集者に愛され、座談の名手としても知られた人生の達人が、戦争や赤線時代の回想から、創作の秘密、性と恋愛、酒の飲み方、四畳半襖の下張「裁判」の法廷私記まで、「水のような」文章で綴ったエッセイ集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
57
かなりの割合で既読のはずの文章が含まれているが、それでも面白く読んだ。まさに吉行エッセイの選りすぐり版、このかたがどんな作家なのかだいたいわかるため入門にはちょうどいい。新たな読者が生まれることを願う。2018/02/22
橘
19
面白かったです。吉行淳之介は初めて読みましたが、文章が軽くて明るくてするする読めました。時代の違いがあるので風俗や考え方は昔だなぁと思うところもあるのですが、今でもはっとするところもありました。「生きているのに、汚れていないつもりならば、それは鈍感である」、これはしみじみします。作家さんたちとの思い出も面白かったです。苛々することがあっても、これからは「気に入らぬ風もあろうに柳かな」と唱えればなんだか落ち着いていられそうです。2019/05/04
阿部義彦
18
吉行淳之介さんは余り馴染みが無かったので、良い入門になりました。色川武大さんや有名になる前の澁澤龍彦さんなど私の好きな作家とも幅広く付き合って、洒脱でスマートな人だなあといった印象。美学のある大人です。小説も機会があったら読んでみたいです。2018/03/15
静かな生活
1
Score 70/100 ChatGPT: 文芸批評「平熱のエロスの編集」 成果:微視の観察で欲望の温度を校正、軽みの散文が沈黙の余白を起こす。 限界:技巧が自足し情動を刈り込み、物語運動が痩せる。 社会批評「都市の倦怠と身振り」 成果:戦後都市の気圧と孤独—快楽の微差を身振りとして記述し、感情史を掬う。 限界:男性視角に偏しケアや周縁が薄い。制度批判は象徴止まり。2025/09/01
go
1
これも大分面白い。2025/05/16




