内容説明
ひととのかかわりには、思ってもみなかった発見や学びがある。優しさにじんときたり、核心をついた言葉にはっとしたり……。すがすがしい日々を描くエッセイ!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あつひめ
84
まさに、今、私が求めている物…そのものズバリだった。人が嫌いな訳ではない。でも、いい具合の距離感を保ちながら、馴れ合いになるのではなく気負いなく付き合える関係…。そんなのに憧れています。便利な世の中。いつのまにか携帯という腐りに繋がれながら暮らす日々も飲んだかなぁ…って思いだったので、山本さんのはがきに対する気持ちは拍手を送りたい。媚びるわけではなく、いいことはいい、よくないことはどうしたらよくなるか…せっかく考える知恵があるのだから少しでも人間らしい暮らしができたらいいな。点訳したい1冊に巡り会えた。2014/06/26
美月0217
24
人付き合い…人と人の間を考えること…知らない人への心遣い…心にすとんと入る本でした。友達との関係にも寿命がある話や、親を尊敬するじゃなく、信頼する話…ありがとうとごめんなさいの話…ありがとうはよく使うけど、ごめんなさいはなかなか言えてないな…すみませんと言っちゃうな…すみませんは違うよなと思ったり(笑)どの話も、うんうん!あるね♩と思ったりしながら読めました。2015/03/21
薄雪
7
人とちょうどよい距離でつきあっていく。人とのつながりを大切にする。こんなふうに暮らしていきたいな。「寿命」では、私も親しかった人と自然に疎遠になっていくたびに、「まただ」と思ってもがくことがあるので深く共感した。中学の時の友達、前のクラスの友達、どうしてるかな。懐かしい。あの子たちとの人づきあいの寿命はもう終わってしまったのではなくて、休みの期間だったらいいな。それから、「残りの夏」にのっていた茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」という詩に心をぴしゃりと打たれた。茨木のり子さんの他の詩も読んでみたい。2014/04/24
ココアにんにく
3
図書館で見かけパラパラ。最初の一文の中にある「ひと同士は気配を共有するもの」に惹かれ読みました。身近なモノ、出来事から学習できることって多いとあらためて思いました。素朴な味って美食よりも心の芯まであたたかくしてくれますね。私も料理をたくさん作り過ぎる癖があります。「阿呆ちゃう?」では、ふみこさんが私の地元に来ています。いわくありげな店々多いですね。あと、ため息は私も気をつけようと思っているのですがつい出てしまいます。嫌な出来事をたくさん抱えて心のゆとりがなくなっていることが多いです。2016/09/07
シュウ
3
図書館でジャケットを手に衝動借り。藁にもすがる思いで、人づきあいに悩んでいたから。悩んでいることを誰にも言えずにいたから。就寝前にこの本片手にベッドに潜り込むこと数回。やっと少しずつ他人にSOSを出せるようになってきました。人づきあいって、悪いことばかりじゃない、いろんな点で教えてくれた一冊。★★★☆☆2014/08/31