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内容説明
考古学の新しい研究報告、さらには遼寧・吉林省や朝鮮半島での遺跡発掘によって、わが国の古代史が塗り替えられようとしている。最新の年代測定で、日本の弥生時代は定説より約500年遡ることが明らかとなり、日本人が悠久の昔と思っていた殷(BC1400~BC1027)末期や周(BC1027~BC771)において、すでに日本と大陸王朝とのあいだに交流がもたれていたことが判明したのである。本書は、卑弥呼が登場する以前500年間の、こうした大陸と日本との交流の足跡を、銅鐸、明刀銭(燕の通貨)、多鈕鏡をはじめとする出土品と遺跡群、『山海教』『漢書』『後漢書』『三国志』等の古代文献を通じて辿りなおす意欲作。日本列島は、大陸・朝鮮半島の大規模な侵略、移民流入を受けることなく、縄文時代から弥生時代へとゆったりと進化した。そして倭国は、朝鮮半島南部を拠点として、燕の文化圏の仲間入りを果たした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
犬養三千代
10
同じことの繰り返しが多くてちょっとうんざり。、30ページを200ページに引き伸ばす感。文献がほぼ少なすぎる時代なのだがなぜ朝鮮半島から金官伽耶が消えたかの考察あればなと2019/11/09
naginoha
8
うーん、いまいち。 「倭は燕に属す」という記述は、確かにもっとクローズアップされても良いと思うが、あとはほぼ妄想の繰り返し。2018/08/21
清角克由
3
日本の歴史と言えば、卑弥呼から始まるような歴史書が多い中、それ以前の倭国はどうだったのかについて考察された本。ちょうどキングダム時代にあたる燕との関係が中国の史書に記載されているのは知らなかった。広範な調査や文献を調査されていて説得力がある 朝鮮半島や燕の貨幣や銅製品が日本で発掘されていると言うこともこの本無しにはしらなかったとおもう。 著者の大平裕さんは、卑弥呼関係の本で他の本も読んだことのある著者(邪馬台国近畿説)。 後書きを読んで驚いたのは、この方大平正芳元首相の息子さんだということ😲2022/04/22
のりきよ
3
元総理大臣である大平正芳氏の息子さんが書いた本。ところどころで根拠希薄な推測は多かったものの、春秋戦国時代まで遡って日本と大陸の交流の痕跡を探る着眼点や、銅鐸の起源の分析などは非常に勉強になった。又、筆者の最終的な結論も自分の考えと大筋では似ており、好感が持てた。2020/07/13
うたまる
3
卑弥呼以前の倭国の姿を探る考古学的考察本。従来は史書頼みだったが、最近では発掘が進み出土品や遺跡からも研究が深まっているらしい。記録無き時代の日本がどのようなものだったのか、期待で胸が膨らむ。が、残念ながら羊頭狗肉。出土品とその数については事実だけど、その解釈があまりにも恣意的で決して考証的でない。洞穴で900年間の貨幣が見つかれば、そこは対外交易の重要拠点ではなく財貨の隠し場所と考える方が自然。燕の明刀銭が出土したからといって、必ずしも鋳造当時に日本に来たとも限らない。情念だけで先走っているようだった。2019/02/26




