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内容説明
槇文彦がニューヨークグラウンド・ゼロの再開発で手掛けたワールド・トレード・センター、青木淳のルイ・ヴィトン店舗の設計、谷口吉生のMoMAの増改築、SANAAのルーブル美術館ランス別館、坂茂のポンピドー・センター-メス、ラ・セーヌ・ミュジカルの設計……。日本人建築家が国際コンペで勝ち取ったプロジェクトで生まれた建築物が世界中に点在している。世界の美術館で日本のアートが主流になっているわけではないのに対し、日本の現代建築家がそのハコを幾つも設計している。建築界のノーベル賞といわれるプリツカー賞の受賞者数は、アメリカに次ぐ第二位だ。日本人建築家が世界中で活躍し、愛される理由を活写。 ●世界で高く評価されている日本の建築家 ●日本を世界につないだ丹下健三 ●日本における建築家の系譜 ●建築のオリンピックで活躍する日本人たち ●飛躍する海外でのプロジェクト 巻末に日本人建築家による世界各地の建築物リスト付。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さきん
20
日本建築界の系譜、ガイドブック。個人的な思いとしては、木質の材料を大型建築にどんどん採用していくこと。個人住宅としては、縁側のような曖昧な空間が海外でも受け入れられたら良いなと思った。戦前の日本建築は形そのものを洋式に反映させた内容が多かったが(洋館付き住宅など)現在は素材に紙、木材を多用して、木組みを取り入れたり、間取りのところで日本らしい特徴を建築に取り入れていると思う。2020/12/13
ネムル
10
おそらく版元の要請によるタイトルは軽く無視するとして、海外の側から日本現代建築の変遷、あるいは日本の閉鎖的な状況を確認出来る。磯崎によって作られたパイプ、そこを通って海外に繋がっていった安藤、伊東。またポストバブル以後の海外に死活を見いだす世代。スターダムにのしあがる経路は様々だが、まだ若い世代が多くのビッグ・プロジェクトに関わっているのがスゴい。ここ数年での安藤伊東隈ら巨匠の中国での活躍が目立つのは、成金趣味でステイタス・シンボルを建てたいだけにも見えるが、近場だから気軽に行けもするよな。2017/06/30
die_Stimme
4
建築に疎いので目が滑るところが多かったが勉強になった。個人的には本論以上に付章が面白かった。戦中日本が支配した地域(著者は「支配」という言葉を選択して使っている)における日本人建築家による建築と戦後の解体、再利用、保存などといった、それぞれの土地での「負の遺産」の扱い方など、それで一冊読みたいぐらいだった。2025/05/11
SoSoSo
1
2017年14冊目。専門家が書いてるのに非常に分かりやすかった。日本の建築家のこれまでとこれからの概観が掴めるし、取っ掛かりとしては最良の一冊。これキッカケに読みたい・見たいが増えた。2017/11/12
Mimuchi
0
実際の建築物を見に行きたくなりました。2017/06/17
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