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内容説明
チベットの悲劇――中国の暴虐と人権弾圧の恐るべき実態を今こそ日本人は知っておかねばならない。中国に侵略・弾圧されているチベット。宗教などの自由が厳しく抑圧され、拷問さえ横行し、人びとはとてつもない苦境に置かれている。中国の力がますます強大になる今、日本人は「チベットの真実」を知らねばならない。「チベット人がチベット人らしく生きられるかどうか」は、そのまま、「日本人が未来にわたって日本人らしく自由に生きられるかどうか」に通じるのだから。チベット仏教の最高指導者にして、中国の弾圧から逃れチベット亡命政権を樹立したダライ・ラマ14世。チベット亡命政権が置かれるインドで生まれ、ハーバード大学に進学しながら、祖国のために亡命政権の首相となった若き俊英ロブサン・センゲ。両指導者との対話から浮かび上がる、驚くべき真実――。 「中国共産党の侵略は、一定のパターンで行なわれる。侵略は、嘘と猫なで声から始まる。目指すべき地に足を踏み入れるや、獅子身中の虫のように一挙に広がる。取れるものは取り、滅ぼせるものは滅ぼしていく。中国共産党の支配下に置かれた周辺民族は、現実にそのような悲劇に見舞われている。チベットではチベット仏教が厳しく弾圧されている。民族の誇りが根こそぎ奪われ、それに抵抗する者は圧倒的な力で物理的に粛清・鎮圧されていく」(「序章」より抜粋)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆきこ
25
チベットの置かれている現状について、ダライ・ラマ法王ならびにロブサン・センゲ首相との対談や講演をもとに記した一冊です。チベット亡命政権が、チベット人とその文化を何とか残していこうと、まさに命をかけて世界に向けて発信していることがわかり、いち日本人として何かできないかという気持ちになりました。最近はアメリカが中国のウイグル人弾圧に強硬姿勢を示し始めたので、これを機にチベットとモンゴルの問題についても民主化に向けて前進していけばと期待します。2018/10/14
白義
17
著者の名前に右派右派しいものを感じて敬遠する人がボクの交友範囲では大多数だと思うが、本書は良書だ。著者の櫻井氏以上に、タイトルにもあるダライ・ラマ14世、ロブサン・センゲ首相の講演や対談がメインであり、中国の圧政にあくまで理性的に粘り強く対話を試みるその姿勢と精神的深みに感嘆させられる。チベット亡命政権が世界に何を望み、どのような未来を構想しているのか、そして中国が今チベットに何をしているのか、それがはっきりとわかる。チベット亡命政権は独立ではなく、あくまで穏健な自分たちの文化の自立と自治を求めているのだ2020/12/11
カツ
8
チベット亡命政権の首相とダライ・ラマとの対話がメインなので現在の細かい実状が分からないのがちょっと残念。チベットは独立を目指しているわけではなくあくまでも対話により解決しようというのにそれさえも拒否をする中国政府はあくどい。それに対する抗議の方法が焼身自殺しかないというのが悲しい。著者の「中国は他国や他民族を丸呑みする国・民族である。チベットの運命は日本を含めた多くの国々、多くの民族の運命に重なりかねない。」という言葉が重い。2021/02/21
Shun
8
チベットに起きたことをざっくりとしか知らなかったのだが、実に酷いことが起きている。 日本においてチベットを応援する動きは地道ではあるが、進んでいる。民主主義と、基本的人権の確立を標榜する日本はこの分野でもっと実績を積み上げていって欲しい。決して軍事力では解決できない問題だ。2019/09/16
スパイク
7
日本人が共産主義者に弾圧されている少数民族に対してできることは何かを提言する本。超党派の国会議員が支援についたのはとても大きいことだが、それにつけても民進党議員の少なさよ。いつも人権人権言ってデモしてる界隈の署名はゼロという。自称人権派のうさんくささ。櫻井氏こそ人権派だが、誰もそうは呼ばないのは自明だからだろう。チベット入門のために51年以降の歴史をもう少し詳しく書いてて欲しかった。文化維持つまりは教育に主眼におくガンデンポタン、支援できることと言えば人材育成と文化交流なのだろう。何より歴史を知ることだ。2019/02/06




