内容説明
【著者インタビューは⇒ http://toyokan.bmeurl.co/70438EF】中央教育審議会キーマン・奈須正裕教授が新学習指導要領を徹底的に読み解く―。平成29年3月に告示された新学習指導要領では、その議論の流れからして、従来の改訂とは根本的に大きく異なりました。本書では、改訂に関わり数々の部会の委員を務めた著者が、議論する中で重要であったこと、気付いたことを余すところなく綴ります。また、今改訂の主題の一つとなった「資質・能力」論の背景を中心としながら、「社会に開かれた教育課程」が学校や教師に何を求めているのか、体系的に解説します。「論点整理」「審議のまとめ」「答申」「告示」を順番に併せて読むと、新学習指導要領のもつメッセージが目の前に鮮明に広がり、そして実際に活用できるようになるでしょう。2030年、そしてもっと先。これからの教育の在り方を導く羅針盤となる一冊の誕生です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
きいち
24
資質・能力とはコンピテンシーのこと。現場の実践者のための学習指導要領の解説なのだが、学校外の我々がいま学校が何をしようとしてるのかを理解するのにとてもいい。◇何よりも、ポジティブさが〇。正解がない時代になったことで、社会から求められることに学校が右往左往するのではなく、目の前の子どもの求めることに応じた教育をすれば社会を豊かにできる、「そんな時代がついに到来した」「学校再生のまたとない好機だ」、そう捉える。◇第五章の具体的な授業実践、30年前の学校とは訳が違う。そう、学び方が学べれば、ちゃんと長く役立つ。2019/02/20
ムーミン
20
再々読。今一度今回の指導要領のねらいに立ち返ってみました。2021/06/27
tamami
20
新学習指導要領は、16年末の審議会答申を経て翌年3月に告示され、小学校では、本年4月より新しい教科書による学習が開始された。著者は、これからの社会では知識・技能の単なる所有や習得は不要とされ、どのような問題解決を現に成し遂げるかを支える資質・能力が問われるという。また、子供の既有の知識を生かす教科性と教師の資質が必要であるとする。世に「教育」と冠した本は限りないが、今教室で学習し、社会で生きている子供たちの姿に論を起こして未来を考えようとしている本書には、時間をかけても学ぶ価値があるように思う。2020/07/11
那由田 忠
10
中教審答申の問題意識を深めるために読んだ。言っていることはデューイ思想の発展と思う。一応日本の教育も欧米並の生徒の経験・活動をベースにする方向へ転換しそうである。実際の学習指導要領改訂にどの程度反映したのかはまだまだと思われる。今までの取組の延長線上にあるような書き方をしているが、内容中心のカリキュラムを組んできた教科教育が、教科独特の資質・能力を育てる方向へ転換するのは容易でないように思う。明らかにされた教科の見方・考え方も作文しただけのようなものが多いからだ。しかし、前進的方向なのは間違いがない。2017/09/13
み
7
「主体的・対話的で深い学び」を実現するための原理①有意味学習(割合で降水確率、小数で靴のサイズや体重などを取り扱うなど子供の既有知識から出発するだけでなく、それを通して学ぶ)②オーセンティック(=真正の、本物の)な学習(トマトを持ってきて「どれが1番お買い得か」を問う、沢山の条件から必要なことを取り出せる、生きて働く力などを鍛える)③明示的な指導(それぞれの見方・考え方を始めに明示してしまうか、最後に分からせるか…「たんぽぽのちえ」を通して学んだことは何かと問われたときに教材から離れて概念が言える)2020/04/26
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