内容説明
『ガイアの夜明け』『カンブリア宮殿』『未来世紀ジパング』……そして選挙報道の「池上無双」。テレビ東京が面白いのは、バラエティだけではない! 数々の話題をさらった報道番組に携わったプロデューサーが、自らの体験を通して、テレビ東京のユニークな番組作りの舞台裏を明かします。
お金も、人員も限られる中、どうすれば、巨大なライバルに立ち向かえるのか。スタッフたちは、常に頭をフル回転させて番組タイトル、企画の立て方、意外なキャスティング、さらには新聞の番組欄のコピーの一字一句に至るまで、工夫を凝らし続けます。
そのアイデアの源泉には、「他のやらない企画(コンセプト)こそ宝の山」「釜爺の法則で立ち向かう」「あえて“苦手”に手を出す」など、強い競合に直面した私たちビジネスパーソンにも大いに参考になる、勇気づけられるヒントがたくさんあります。
さらには、池上彰さん、村上龍さんなど、テレビ東京の報道番組とは切っても切れない方々の発想は、どこが素晴らしいのか、面白いのかなどのエピソードも満載。テレビはどう作られるのか、も楽しく読める1冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
53
民放を中心としたテレビ番組全体の劣化と、知性派のタレントがなぜもてはやされるようになったのかという理由がわかる。2018/06/12
まーくん
50
厚くて重い(内容が)本を読んでると、ついつい新書で気分転換に。テレビ東京、かつての12チャンネル。独自路線を貫き、戦争が勃発して各社が報道特番を組む中、レギュラーのアニメを粛々と放映していた12ch。私は結構好きだ。懐事情からそうせざるを得なかったとしても。新聞のテレビ欄を見ても、NHKを別にすれば、4,5,6,8chの民放各社は横並び(テレ東は7ch)。時間も内容も。朝のモーニングショーから昼のワイドショー、夕方の・・。それが視聴者の求めなの?ホントウに?で、BSはと言えば?通販と健康食品のCMが・・。2019/03/08
ミライ
31
他のテレビ局とは一線を画すラインナップで人気のテレビ東京の番組作りの舞台裏を描いたもの。「ガイアの夜明け」「未来世紀ジパング」「カンブリア宮殿」といった有名タイトルを手がけたプロデューサーの方が書かれているので、内容は非常に濃密。池上彰さん、村上龍さんの無双ネタも盛り込まれており、内容濃くて楽しめた。2018/07/23
ごへいもち
29
ガイア、カンブリア、ジパングは好きでよく見ている。3つの区別がつかなかったが多少はわかったかも。ところで内容はもちろんだけどMCやナレーターが気に入らないと見る気が失せるんだよね2018/10/13
緋莢
17
図書館本。正しくは「テレ東の報道(経済)番組のつくり方」でしょうか。「ガイアの夜明け」、「未来世紀ジパング」、「カンブリア宮殿」などの番組に携わった著者の本。過去には、首相に密着する取材で「テレ東さんの席はありません」と言われるなど、他局と大きな差を感じるなどがあったそうですが、予算や人員の差などが独自路線を進み、ユニークな番組が生まれるきっかけとなっているというのが分かります。アイデアは「組み合わせ」、一歩先では早すぎるから、半歩先を行こうなど興味深く(続く2018/10/12