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内容説明
☆不祥事が起こると必ず言われるのが、「社風、企業文化に問題があった」。では、社風って一体何なんだ? と問われると、なぜか明快に答えにくい。本書は、数多の文献や具体例を紹介しながら、「社風、企業文化」の正体を解き明かし、それが組織にとってどんな影響を与え、未来の企業文化はどうなっていくのかを解説する。
☆「就職」ではなく、「就社」をする日本人にとって、「社風」の影響は非常に強い。他国に比べて、男性中心的、集団主義的、リスク回避的というのは本当なのか。京都、名古屋など、地域によって、さらには業界によって社風に違いはあるのか。イノベーションを生み出す会社と、ブラック企業、不祥事企業は何が違うのか……。
☆多くの実例、また先行研究などを参考にしながら、つかみにくい「社風、企業文化」の真髄に挑む。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
koji
16
著者には申し訳ありませんが、なかなか掘り出し物でした。著者は日銀出身で、退職後民間会社、経済産業研究所を経て大分の県立短大教授(ただ、あとがきに、この夏退任しフリーになることが書かれています。)です。本書は、このシリーズの特徴でもありますが、割と手に入りやすい古今の組織論の名著をもとに企業文化の論点を手際よく纏めています。そこには、十分著者の経歴が生かされています。また著者の主張もさりげなく織り込まれ押し付けがましさがありません。組織論、企業文化論を整理したい人にはお奨めの書です。2018/08/21
Kazehikanai
15
企業の不正、不祥事が止まらない。その原因に社風があるというのはさもありなん。だが、そんなに簡単に片付けられるものでもない。優れた企業の躍進。そこにも社風がある。社風とはなにか。そのヒントはある。だが、正体は不明。時代や会社の状態次第で変わるべきともいう。社風の作り方、治し方の処方箋がほしい。2018/10/28
templecity
12
日本は就職ではなく就社。しっかりした企業理念を持っている会社は繁栄する。日本は変化を好まず、儀式などの慣習を重んじることから変革が出来にくい。同族企業は理念が引き継がれることから、しっかり利益を出している。経営者の理念がしっかり根付いている企業は良いが、電機企業のように経営者が変わると思い切ったことができず、衰退してしまった。三井、三菱、住友のような財閥は定期的に交流し、創業時の理念を共有するようにしてしている。世の中への貢献や経営者自身ではなく従業員の幸せを謳い、助け合いの文化が良い。 2020/01/10
らっそ
12
教科書。とりあえず1回目。第3章が担当なんだけど、タイトルと中身の関連が薄いような気がする。読み込みが足りないんだろうか2018/10/29
らっそ
5
講義終了。ブラック企業には自社文化を従業員に刷り込む傾向が強いらしい。洗脳?2019/01/09