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内容説明
街を歩けば、オフィスや商業施設、工事現場など、さまざまな場所で警備員の姿を目にする。また、警備員の姿は見えなくても、個人宅やマンションの入口で、警備会社のステッカーを目にする。つまり、私たちは「警備ビジネスの支えなくしては成立しない社会」を生きているといっても過言ではない。しかし、私たちは警備ビジネスの実態を正しく理解しているだろうか? その実態と課題を通して現代日本の実相を鮮やかに描き出す一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リキヨシオ
19
実際に警備会社で働き警備ビジネスを研究する著者による警備業界は「現代社会の縮図」であるという言葉は大袈裟だと思っていた。しかし治安がいい日本で安心は必要だけど高い経費はかけられず必要最低限になる警備費用。二強多弱になった警備会社。圧倒的な男性多数な業界。若年層よりも高齢者の警備員が多数。長時間の拘束と低賃金で高い離職率。熟練警備員よりも圧倒的に高齢初心者警備員が多い。これらの要因が悪循環となり業界の閉そく感に繋がっている…警備業界に現状を知れば知る程に「現代社会の縮図」であるという著者の言葉に納得がいく。2019/03/04
月をみるもの
10
ずっと警察天下り業界だと思ってたのだが、黎明期には(江戸の町奴まで遡る)ヤクザ系が中心で、デモつぶしとかやってたんだそうな。。永山則夫のおかげで自動警備が普及した、、とか、黒澤の「用心棒」の元ネタはハメットがアメリカの警備会社で働いてた時の経験、、、とか、面白ネタ満載。2018/11/23
てくてく
10
日常生活に溶け込んでいるためにかえってその存在を認識しづらくなっている警備ビジネスを素材に、なぜ日本の労働環境の変化、少子高齢化に伴う変化などを説明するまさにタイトルに偽りなしの一冊。 過去の東京オリンピックや大阪万博を契機に日本で警備ビジネスが発展したこと、警備ビジネスと警察の関係、高齢化やAIの普及によって警備ビジネスがどう変化するのかなど、興味深い指摘が多くて楽しく読んだ。2018/07/12
templecity
6
日本全国で5000社もの警備会社があるが、小規模な警備会社も多数ある。警備員になるのにも研修を受けなければならない。ただ警察と違って特権があるわけではない。信号も守らなければならないので警報のなった現場にもサイレンを鳴らしていくわけにもいかない。警備員は高齢者といイメージがあるが、いろんな種類がある。SPみたいなボディーガードは時間5000円以上の料金がかかる。警備員の給与は決して高くないので人で不足も深刻になっている。 2018/12/06
Kentaro
6
ダイジェスト版からの要約 もし、警備員の定年を65歳に設定すると、警備業界から26.4%の労働力が失われる。警備員の約4分の1を失うようであれば、警備業界も崩壊する。また、もし、雑用係向けの高齢の警備員がいなくなったら、守衛のイメージが求められる現場に専門家向けの若い警備員を配置せざるを得なくなり、その需要に応えるための雑用係向けの高齢の警備員を確保しなければならない。警備員を適材適所に配置するためには、高齢の警備員が必要なのだ。高齢者が職場を求めるのと同時に、警備業界も高齢者を求めるのが、実状なのです。2018/07/30
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