リアル店舗の逆襲

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リアル店舗の逆襲

  • ISBN:9784822256760

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内容説明

人工知能(AI)活用で流通業の地殻変動が始まった!
先端事例を通してAI活用の実像と戦略に迫る

米アマゾン・ドット・コムを筆頭に、国内外のEC企業が、
垣根を越えてリアル店舗を持つ流通・小売業界に侵攻し始めた。
それに対抗し、日本企業は人工知能(AI)を活用して逆襲を開始した。

主導権を握るのは地場企業だ。
その主役が、新店舗「スーパーセンタートライアル アイランドシティ店」に
700台のAIカメラを導入したトライアルホールディングス(福岡市)、
地域の課題をAIで解決するAIアプリを開発すると共に、店舗のAI活用を
加速させているサツドラホールディングス(札幌市)である。

本書では、2社の取り組みを通してAI活用の実像と戦略を明らかにすると共に、
日本の流通・小売業で起きている地殻変動の最前線を追った。

執筆陣は、リテールAI研究会で活動するメーカー、卸売業、小売業の実務担当者。
それぞれの業界で、本来ならば競合関係にある各社がオープンイノベーションの
発想でノウハウを持ち寄り、活動の成果をとりまとめた一冊である。
研究会として、AIで流通の自動化を実現するためのレベルを定義した
「Retail AIレベル5」も提案している。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

panashe

20
全て理解したとは言い難いがとても面白く読んだ。私のような一般人でもAmazonの快進撃は眼を見張るばかり。だが初めて購入する短期消費商品(FMCG)は、8割が店舗購入だそうだ。そこで福岡のある店では700台のAIカメラを設置して情報を得る。ECへの対抗だ。そのAIカメラ、初めは型落ちスマホだったというからまた驚いた。身の回りでは利用しているスーパーの精算方法もどんどん変わってきて、精算時にもらう次回割引券は使わないと思っていたら、そんな人間心理についても書かれていて面白い。ナッジ理論、なるほどねーだった。2018/10/31

牧神の午後

3
トライアルは最近、とみに取り上げられることが多く、QUICK大野城を一度見に行ったのだけど、たしかに焼かん無人運営ができるように、と入店、チェックアウトの仕組みと兎も角システム化が進んでいる。ただ、AmazonGoがそこまでやってない、あえて手をかける部分を残しているのは、雇用対策や、ハイタッチの実験でないか?と邪推しているんだけど。店内AIカメラによるショッパーの行動分析というのはたしかに、メーカーと取り組んで、マーケティングへの活用が期待される分野で、なかなかに興味深い。2019/05/19

よく読む

2
福岡のスーパーマーケットは、700台のカメラを店内に設置し、棚や客をモニターし、客と商品の対応や、棚状況を把握している。さらに、協調フィルタリングを使ったキャンペーンも行い、売上をあげた。また、YouTubeでは、新たな動画が追加されるたび、全動画とのリコメンドの指数を計算するのは大変なので、あらかじめ関連度が高い動画に絞ってリコメンド計算を走らせているらしい。このやり方は、コンテンツベースの検索の場合、リコメンドに計算時間がかかるから、なおさら必要となるだろう。2018/08/08

モビエイト

2
アマゾンに勝つためには『非計画購買』を促す事が重要で差別化になると思いました。トライアル、サッポロドラッグはAIを駆使して時代の最先端を行っており興味深く読み進めました。2018/06/30

Go Extreme

1
地場から始まった日本最先端のリテールAI 店舗編: 店舗がAIの壮大な実験場に AIカメラによるデジタルマーケティング リテール×地域×AIが生み出すイノベーション メーカー編: リテールAIのメーカーへのインパクト 日用品店頭実験で見えてきたもの リテールにおけるAIを活用したデジタルマーケティングのインパクト 卸売業編(リテールAI研究会卸売分科会): 卸売業の課題を解決するAI 物流センターへのAIの適用・ 卸営業で活躍するAI リテールAIの意義と可能性2018/07/02

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