大量生産品のデザイン論 - 経済と文化を分けない思考

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大量生産品のデザイン論 - 経済と文化を分けない思考

  • 著者名:佐藤卓
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • PHP研究所(2018/06発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784569837390

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内容説明

商品の価値を「見つけ」「引き出し」「つなぐ」――クライアントの声を聴き、すべての「想い」を集約させ、いかに唯一無二のデザインをつくりだすか。「明治おいしい牛乳」「ロッテキシリトールガム」……ロングセラーとなった商品とデザインの秘密を初公開! 社会と接点がないデザインというものはない。「デザイン家電」「デザイナーズマンション」……。「デザイン=特別なもの」という視点ではなく、身の回りを眺めると、生活のあらゆるところにデザインは存在している。本書では「価値はすでにそこに存在している」と語る著者が、如何にしてデザインを学び、デザインとは付加価値を与えるものではない、というデザイン論にどのように辿りついたのかを、自身が携わった仕事を振り返りながら明らかにする。クライアントと共に商品の魅力をいかに引き出すか――その思考とプロセスは、モノづくりにかかわるすべての人に共感をもって読まれるに違いない。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

keroppi

37
明治おいしい牛乳やロッテキシリトールガムのデザインをした佐藤卓さんのデザイン論。製品の価値はすでにそこにあり、無名性のデザインこそが、デザインだと説く。デザインを意識せず、商品の魅力が感じられるものこそ、大量生産品の優れたデザインと言えるのだろう。2018/01/09

501

15
著者は「おいしい牛乳」「キシリトールガム」などのデザインをした方。デザインは商品に元々あるものから引き出すという考え方が参考になった。対象にないものを無理やり作ってくっつけるのではなく、対象をよく観察し、内在しているものを引っ張り出し形にする。この考え方はデザインだけでなく汎用的に展開できる。2018/11/17

645TJC

10
大量生産品のデザインに必要な要素とは?・消費社会に対する馴染みと時代感覚が必要。 等身大の時代感覚と今どんな変化が起きているのか、時代の変化に敏感であり 何が求められているのかを察知する事が必要。そのために対象物を十分に観察、想像し仮説検証を行う。 ・デザインは特別なものでない デザインは目的でない、目的を果たすためのプロセスであり間をつなぐものである。 だからデザイナーの役割とは見つけて、引き出して、つなぐ事。 価値はすでにそこにある、それをピックアップして活かすのがデザイン。2018/03/25

カレーライス

7
シンプルでもオシャレなものデザインされていると分かるものに意識が行きがちですが、今度から自分が買うパッケージをよく見てみようかと思いました。 当たり前ですが、デザインされていない商品なんてないんだと言うことに気づきました。 文字の綺麗さやノートの取り方も身近なデザインだと思うので、子供の時にどうすれば伝わりやすい物になるかっていう事を知るのは大切だと思います。 とても興味深い本でした。2018/06/30

hoge_piyo_X

5
デザイン、デザイナーさんのことを知れて凄く良かった 普段意識してない定番パッケージにこんなストーリーがあったんだなあ もともとデザイナーさんは凄いと思っていたけどさらにリスペクトするようになった デザインは機能の一つで+アルファではない その通りだと思います。2018/06/03

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