山と溪谷社<br> ヤマケイ文庫 白き嶺の男

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山と溪谷社
ヤマケイ文庫 白き嶺の男

  • 著者名:谷甲州
  • 価格 ¥704(本体¥640)
  • 山と溪谷社(2018/06発売)
  • 夏休みの締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~8/24)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784635048514

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内容説明

山岳会の新人山行として冬の八ヶ岳縦走に参加した加藤武郎。山岳会の常識にとらわれない彼の行動に、リーダーは戸惑い、怒りを覚えるが、その夜、猛吹雪がふたりを襲う--(白き嶺の男)。
『新編 単独行』から『単独行者(ルビ・アラインゲンガー)』に連なる不世出の登山家・加藤文太郎(1905年~1936年)の魂を継いで、南アルプスの渓谷や冬の北アルプス・滝谷、そしてヒマラヤの高峰を舞台に谷甲州が描く「もう一人の加藤の物語」。
1996年度新田次郎文学賞受賞作。

●白き嶺の男
●沢の音
●ラッセル
●アタック
●頂稜(スカイライン)
●七ッ針-山岳ホラー
●ヤマケイ文庫版あとがき(13頁)

※八ヶ岳、滝谷が舞台の「白き嶺の男」「ラッセル」については地図を追加。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

リュウジ

11
★3 連作短編5編(雪山4沢1)は、単独行ながらパートナーと登る人が主人公。名は加藤。知っている人はここでニヤッとなる。いずれも遭難一歩手前まで追い込まれる山行。読んでいて「なぜ人は山に登るのか」は愚問なんだろうなと思い始めた。「なぜ、山はこんなにも面白いのか」を伝える方が難しいと思った。この本は一つの答え。特に単独行の二人が出会う「沢の音」は秀逸。人に邪魔されたくない。独り占めしたい。少しの人の話声も、姿を見るのも我慢できない。自分もそこまでではないけど、こんな感覚に共感できるイヤな奴だと確信した/笑。2019/11/28

haru

7
ホラーで検索して出てきたので、ホラーだと思って読み進めたが、5篇の山岳小説と、1篇のホラーからなる本でした。1篇が終わるまで気付かず、あれ?どこからホラーになるねん、と思いながら目次を読み返して気付いた。(ホラーは最終話のみ) 正直、ホラーの1篇はいまいち。山岳小説5篇は、実在の山家、加藤文太郎がモデルと思われ、実際どうだったかはともかくかなり魅力的な人物に描かれていて面白かった。「単独行」は読んでいないが読んでみたい。2025/06/02

ふらら

4
単独で登山をしていた加藤が山岳会に入ってステップアップしていくお話。加藤と聞いて山好きなら加藤文太郎を思い浮かべる。どうやら彼をイメージして書かれたお話のようだ。自身も山好きなので楽しめた。山岳会で指導係だった田嶋が遠征のサポートスタッフとして出てきて加藤の成長ぶりを実感。七ツ針は全く違う話でした(加藤と加瀬、名前が似ていて続きと勘違い)。2020/11/26

kensui

2
加藤という男の優しさとある意味での臆病さを短編を通して語られる山岳小説。しかしこれは面白いですし、何よりも読後の爽快感が好い。 初編で登場した田邊が終編で再登場するところが加藤の人となりを表していて、なんとも心地よい。2021/12/09

buchi

1
電子図書館にて。少し前に読んだレスキュードッグの本の中に短編ホラーがあってそれが面白かったので『山岳ホラー』の文字に惹かれて『七ッ針』のみ読了。思ってたのと大分違って残念。朦朧とした意識の中で見たのは現実かそれとも妄想か。極限状態でさらに罪の意識に苛まれた中での幻覚だったに違いない。でもわざわざ山岳ホラーと銘打った意味は?もしかして…。この作者の方は本来航空機モノを描く方らしい。そちらも気になります。2024/08/30

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