内容説明
人がパンチラを喜ぶようになったのは、たかだか50年前のこと。パンツをはいていない女店員が、陰部を見られるのを恥じて墜落死したという「白木屋ズロース伝説」は眉唾だ……。「パンツ」をめぐる感性の興亡をたどる、思索の結実。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マエダ
96
この手のタイトル、内容の本は真面目に書いていればいるほど際立つものがありいい感じになる。2016/10/21
つちのこ
45
大真面目で論じるパンツ譚。参考引用された文学作品も多くあり、面白く読めた。白木屋火災については、下着を履いていない羞恥心による転落死という従来からまかり通っていた定説を覆す分析に納得。パンツを履かない和装があたり前の時代だけに、陰部が見えることの恥ずかしさがあまりなかったということも驚きだった。ミニスカートが流行りだした高度成長から、男のパンツ観がパンチラを嬉しがる方向へ推移し、女は恥ずかしがる方向へ急激に変化していくという見解は言い得て妙。“脚の谷崎、パンツの野坂”この対抗図式に、笑わせてもらった。2025/07/14
イノ
24
パンツからみる羞恥心の現代史。これが学問になるのかと驚き?! スキャンティがスキャンダルパンティと騒がれたことが下着史の常識とか お前は何を言っているんだ。 1930年代まではそもそもパンツとか履いていない、 トイレも男女同じ所で背中合わせにしてたってのが何より驚き! 履いてないから陰毛がいっぱい落ちてたとか ズロースは履き心地が悪いから嫌だとか カラーパンツはゴルフの景品とか驚くところがいっぱいあった。 割と面白かった。2016/09/16
シルク
19
これは、非常に面白かった記憶がある本。ぶわー、と、知識やら何やらがこれでもかこれでもかと、投げかけられてくる感じで、しばらく静かにして頭を落ち着かせてから感想を書こう……と思っていた。そしたら間を置きすぎた。大分忘れてしもた(笑) そんな訳だからしばらくしたらまた、読もう。まあ何かって言いますと、日本の歴史のなかで、女性がパンツを当たり前に履くようになるまでを辿ったもの。パンツに関しては有名な話があって、「かの有名なデパート火事の際、着物の裾がまくれ上がって陰部が野次馬に丸見えになる! と、飛び降りる→2018/08/22
梅ちゃん
16
先日のテレビ番組『久米書店』にゲスト出演した『京都ぎらい』の著者井上章一さんの本。その時にこういう本も書いていると紹介されていました。パンツを履いているので陰部が見えるわけではないのに、そのたかだかパンツを見てなぜ男はドキリとするのかという発言に共感し、読んみました。女性のパンツについてこれだけ一生懸命語れるんやなぁと感心しました。でもお腹いっぱい感でなかなか読み終わらなかった。2016/07/09
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