朝日新書<br> 朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論

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朝日新書
朝日ぎらい よりよい世界のためのリベラル進化論

  • 著者名:橘玲【著者】
  • 価格 ¥850(本体¥773)
  • 朝日新聞出版(2018/06発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784022730923

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内容説明

今、日本の「リベラル」は世界基準のリベラリズムから脱落しつつある。
再び希望を取り戻すには、どうしたらいいのか?
若者が自民党を支持するワケからネトウヨの実態、リベラルの未来像まで、
世界の大潮流から読み解く、再生のための愛の劇薬処方箋!


目次

●PART1 「リベラル」と「保守」が逆転する不思議の国
1 安倍政権はリベラル
若者の「右傾化」は教育が悪いのか
不思議の国のアリス
変わらなければ生き残れない
3人の「ポピュリスト」
右傾化する「リベラル」政党
安倍政権は旧民主党のコピー
「一億総活躍」以外にどうしようもない社会
「リベラル」の欺瞞

2 リベラル化する世界
三位一体の巨大な潮流
「右傾化」というバックラッシュ
アメリカでは「人種差別」は減っている
今の男性は1970年代の女性よりフェミニスト
リベラルは勝利したことで敗北する
日本でも「リベラル化」は進んでいる

●PART2 アイデンティティという病
3 「ネトウヨ」とは誰のことか
非マイノリティポリティクス
「白人至上主義者」はネトウヨ
「人種差別」をしないレイシスト
「絶望死」する白人たち
日本人アイデンティティ主義
「在日認定」とはなにか
離島は「乗っ取れる」か
誇るものの価値

4 正義依存症と愛国原理主義
「俺たち」と「奴ら」
「正義依存症」のひとびと
「愛と絆」による差別
思想的リーダーの誕生
右派論壇のポストモダンとエンタメ化
右派論壇の「愛国原理主義」
愛国の哲学者
右翼と「愛国リベラル」
「加害」と「被害」の非対称性
“右傾化”の正体

●PART3 リバタニアとドメスティックス
5 グローバルスタンダードの「リベラル」
「己の欲せざるところ、他に施すことなかれ」
ダブルスタンダードの罠
リベラルの「理想社会」
リベラルを懐疑する「保守」
無知のヴェールと「格差原理」
チンパンジーにも「正義」はある
4つの政治思想
サイバーリバタリアン
知性主義と反知性主義

6 「保守」はなぜ「リベラル」に勝つのか
チキンで性行為をすることは許されるか
6つの道徳基盤
「保守派部族」と「リベラル部族」
アイデンティティとしての政治
ビヨンセはなぜアメリカ国歌を歌ったのか
グローバル空間の「リベラル共和国」
「安倍一強」の秘密

●PART4 「リベラル」と「保守」の進化論
7 きれいごとはなぜうさん臭いのか
ニューリッチはリベラルの牙城
道徳の貯金箱
「きれいごと」はなんにでも使える
潜在的な偏見を可視化する

8 リベラルはなぜ金持ちなのか
政治的態度の遺伝率
知能と政治的態度の相関
ネオフィリアとネオフォビア
雑食動物のジレンマ
3歳児の「リベラル」と「保守」
「リベラル」と「保守」の遺伝子を探す
イデオロギーは匂うか
「リベラル」が嫌われるほんとうの理由

エピローグ サイバー空間のイデオロギー戦争

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

えちぜんや よーた

98
●経済学のテキスト「右派 → 保守 → 小さな政府」「左派 → 改革 → 大きな政府」●今の日本「右派 → 改革 → 大きな政府」「左派 → 保守 → 小さな政府」。このねじれ現象は労働組合に加入できる中高年層の雇用を死守するという一点にのみ力を注ぐ(左派)か、黙認した(右派)結果であると思う。この既得権益が突破されないと政治は何をやっても茶番。「今の政治はプロレスだ」という人もいるが、その言い方はプロレスをしている人と観戦している人に失礼だ。プロレス関係者はすべて自分の体とお金をかけてやっているので。2018/07/29

harass

85
表題と内容のズレは著者らしいミスリード。世界的な潮流としてのリベラル化とそれに対する保守という政治姿勢についての考察本。日本の奇妙なリベラルについてや、イデオロギーが消え、アイデンティティの要素でしかないとか、著者の持論である、前近代的な要素や意識を残したままの日本社会についてには同感。リベラル・保守の遺伝子や匂いの実験研究は検証の余地ありと思うが、なかなか読み応えのある内容だった。いくつか著者の最近の本を読んでいるせいか、テーマ的に繋がりがあるので、いろいろピンと来る。議論を煽るいつもの著者。2020/12/24

なかしー

84
リベラル化する世界→①AI(人工知能)やICT(情報通信技術)②グローバル化③リベラル化(学歴、国籍、性別、宗教等の差別が無い)の相互作用と言う三位一体の潮流によって世の中が大きく変容している。 その潮流で生じた軋轢によって「社会が右傾化」している。例)米:積極的差別是正措置を利用した利益への反発→白人至上主義→ドナルド・トランプ誕生 日:弱者利権に基づくマイノリティへの違和感→ネトウヨ 安倍一強の理由:①国際社会→リベラル②若者→ネオリベ③既存支持層→保守④日本人アイデンティティ主義者→ネトウヨ2020/06/01

とくけんちょ

50
リベラルって、デモクラシーってなんなんでしょうか。今日より、明日。ダブルスタンダードはいけない?リベラルについて分かりやすく、そして、左や右と言われるものたちの今の立ち位置を分かりやすく解説してくれます。正義は快楽である。だから、自分以外のポジションを攻撃してしまう。リベラルがなぜ嫌われるのかは少し分かったが、結局、自分の考えは自分で納得するしかない2019/12/28

belalugosi6997改めベラ・ルゴシ

37
以前「「リベラル」がうさんくさいのには理由がある」を読んだ時には左翼にもまだまだ傑物はいるもんだ、と感心した。ところが今回は前提条件が明らかに履き違えている。例えば「ネトウヨ」、例えば「トランプ支持者」彼等は低所得で学歴も低く、ルサンチマンであると言う。今時こんなステレオタイプを信じるのは情弱である。 但し、なぜ若者が自民党を支持し、野党(共産党)は保守色が強くなったのか?私はてっきり反安倍政権だからと思っていたら違っていました。著者の意見に納得です。 IATテストの居心地の悪い平等主義者は面白かった。2018/07/09

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