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内容説明
架空の町“カロチーラ”を舞台に描かれる、罪と裏切りと再生の連作集。
Story of Carocheila 「カミキリ」
母親の死を自分のせいだと思い、罪の意識に囚われる少女・ミルラ。
行くあてもなく電車に乗ったミルラは、カロチーラで散髪屋を営むルーと出会う。
少女と青年の再生の物語。
Story of Carocheila 「Scissor」
ふたりでの生活を始めたルーとミルラ。
穏やかな毎日を送るふたりの前に、シェンナと名乗る女性が現れる。
シェンナとルーには、拭いがたい“過去”があった。
贖罪と希望の物語。
『ジゼル・アラン』の笠井スイが、個人誌として発表していた幻の作品群を単行本化。
同時発売の「マリア様のいない町 -Story of Carocheila-」には、
「Solitude」と「金雀枝(エニシダ)」の2編を収録。
全4遍からなる架空の町“カロチーラ”の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
50
散髪屋のルーが拾った女の子・ミルラが心を開くまで。繊細過ぎるミルラと、近づかないようでいて彼女に寄り添えるルー。東の果て、海まで50キロの町で起きた小さな出会い。後半は、そんなルーが7年前に裏切った女・シェンナが現れて・・・。ルーが自ら語る“偽善者”としての自分。それを真っ向から否定するミルラ。ふたりの優しい関係。2021/02/15
しましまこ
21
作家買い。2005、2006年に同人誌にて発表作。同時刊行分とセットの連作集。これも暗い!2018/06/19
ソラ
16
表紙買いしてみたらすごく良作だった。 雰囲気が抜群に良かった。同時刊行のもう一つの方も早く手に入れたい。2018/06/24
ブラフ
8
10年以上前の短編作品集その2。「マリア様のいない町」がその1。こちらも重苦しい空気が漂う作品ばかりだけれども、登場人物たちが最終的にきちんと前を向く選択をするので、救いがある。しかし、やはり10年以上前の作品だなぁとは思う。2018/08/20
みどり
7
漫画だけど小説を読んでいるような気持ちになった。孤独を求めていた人間が前を向けるように、自分自身に変化を望む。誰しも考えることだけど実行に移すのは難しい……。雰囲気のある1冊。2020/01/23