内容説明
H.P.ラヴクラフトによって生み出され、その後多くの作家たちによって綴られてきた、「クトゥルフ神話」の世界を、100を超えるキーワードの解説+図解でわかりやすく紹介します。今からクトゥルフ神話を読み始める人も、今まで理解に苦しんでいた方も納得して頂ける一冊です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
94
クトゥルフ・フリークとしては少々物足りなさを感じるが、入門書として最適な1冊だと思う。クトゥルフ神話体系に登場する主たる怪物の紹介。神話体系の一番の拠りどころとする”禁断の書物”の紹介。怪物たちが修験する場所等々、一通りクトゥルフ神話について語っている。本書はクトゥルフ神話を実在する神話として位置付けて編まれたものと思うが、クトゥルフ・フリークとしては、実際のクトゥルフ作品としての執筆者の批評や作品の評論・紹介等も入れ欲しかったと感じる。2016/04/20
Bugsy Malone
76
暗黒神、禁断の書物、闇の住む場所、人物とパートに分け、神話大系をあたかも現実の事の様に虚実いり混ぜて解説している。触れている歴史事実や実在の人物との係わりの奥の深い事。知れば知る程体系としての壮大さに目が眩む。欲を言えば、解説の元としての作品名や著者名をもう少し明確に表記して欲しかった。2018/12/20
財布にジャック
55
ラヴクラフト全集を読んで、クトゥルフに興味を持ったので、図解で親切なこの本を読んでみました。やっぱり嫌な予感はしたのですが、この本は全集を読んでいる間中、傍らに置いてその都度チェック出来たらと思うような本です。本好きな私は、禁断の書物について書かれている項目があったので、そこに特に惹きつけられました。そして案の定、「金枝篇」「法の書」そして「秘神」は絶対読みたいと、読みたい本を増やす羽目になりました。しかし奥が深すぎて、クトゥルフ関連本全制覇には程遠いです。2011/10/02
a43
14
叔母から。少しややこしいのは、神話上(小説)の登場人物や地名も実際にあるかのように書かれた事典になっている点。そして、実在する人物も関連させているから?となる。例えば、(※架空都市の)千葉県「夜刀浦市」は三遊亭円朝の出生地と平然と書かれており、え?と思った。思わず夜刀浦市を検索。その項目のページに出展や参考文献が書かれてあるとわかりやすいだろう。でも、これほど神話体系が広がり設定も多く、ほぼ著作権フリーと思わさせるクトゥルフ神話はやはりただものではない。ラヴクラフトの人気すごい。2016/03/04
ベガ@あやめ
12
とある先輩のお話の三分の一だけでも理解したかったからか、図書室で「クトゥルフ神話」の文字を目にした瞬間に手の中に入ってた∑(OωO; )。『アザトース(先輩)』『古の~』とか、馴染みあるもののオンパレード。アザトース様は私は呼び捨てにできないから、目次で呼び捨てにされてるのを見て背筋が冷えた…。2015/11/14