内容説明
連続殺人に挑むのはミステリー読みのプロたち――。15ある解決案のどれが真相か? 嵐で孤立した館で起きた殺人事件! 国民的娯楽番組「推理闘技場(ミステリー・アリーナ)」に出演したミステリー読みのプロたちが、早い者勝ちで謎解きに挑む。誰もが怪しく思える伏線に満ちた難題の答えはなんと15通り! そして番組の裏でも不穏な動きが……。多重解決の究極 にしてミステリー・ランキングを席巻した怒濤の傑作!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しん
77
凄いミステリを読んでしまった、、というのが第一印象です。いわゆる多重解決ものでクイズ番組形式で1つの事件に15通りもの解答を導き出していく、あるいは与えていく解答者達。それぞれの推理はそのどれもが新たな発見があるためミステリの可能性というものの多彩さを見せつけられました。様々な可能性がある中で、読者をいかに驚かせ、納得させられるかを作者の人達が真摯に考えて提示してくれているんだと思うと頭が下がります。たとえ納得がいこうがいくまいが、「答え」が常にあるからこそミステリー小説は面白いんだなと感じられる作品。2019/05/22
koma-inu
76
クローズド・サークルで起こった殺人劇、それを問題編として、14人が早押し形式で真相を解答していく。なんと、15の多重解決が用意!問題編の途中で解答できるのがユニークで、解答→問題編進行→否定→新たな解答 と続くのが面白いです。文中をよく読めば分かるヒントが多く、読み直し必須でした。主催の恐ろしい目的、バカミスな最終解決で畳み込まれ、最初から最後までお腹いっぱいになれる、怪作です。ネットで16番目の解決の考察もあり、広がりある作品と思いました。2022/04/17
bluemint
67
近来稀に見る面白さ!何せ15の多重解決なのだ。伏線をばら撒き、都合の良い証拠を取捨選択しながら一つの解決を提示する作り方のようだ。読みながら作者が綿密な設計図を苦労して考えているのが目に浮かんだ。よくある「どんでん返しの連続」が、証拠の後出しと言われバカにされているが、バラエティーショー形式にしてそれを防いでいる。とにかく怒濤の展開と、解決数の物量作戦(笑)で飽きさせない。各々の解決策も、その時点では納得できるものばかりで、数だけではなく質も高い。惜しむらくはショーにした為、緊張感が少し損なわれたことだ。2020/01/11
オーウェン
59
ミステリーサークルのOBが集まったペンション。次第に豪雨となり外出が出来ない状態に。そこで一人の死体が発見され、お互いが疑心暗鬼になっていく。これは実はミステリー・アリーナというクイズ番組。解答者はミステリーマニア。作者と読者の推理合戦はよくあるが、作中の中で推理合戦を披露していくのは目新しい。しかも回答は15もある。隠されている人物から、性別や年齢に名前の誤認など、あらゆるトリックが詰め込まれている。 ただし必然最後の方に真相がというのは避けられないわけで、そこを素直に納得できるかで評価は分かれるかも。2024/12/30
momi
57
ええっ〜そんなのあり…が連続です!!怒涛の展開と言えばそのとおりで…アンフェアの連続でついていくのが必死ッ!!これは…私には合わない作品かな〜って思いながら読み進めていくと…何故か先が気になってきて…最後まで見届けてやる!って気持ちになって…意地になって読了です!いや〜とても個性的な作品!!嵐で孤立した館で起きた殺人事件!テレビ番組に出演したミステリー読みのプロたちが賞金20億円をかけて謎解きに挑む!全員ミステリー好きな登場人物たち!これは読み手も頭の回転を速くしないとついていけない!!笑 2018/06/20
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